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8月31日 プロ野球名場面特集! ~ ゲスト:山崎裕之さん、月岡逸弥さん

テーマ
  『泣いて、燃えて、感動!
    忘れられない
     プロ野球 あの名実況


 スペシャルウィークのこの日は
 プロ野球名場面特集をお送りしました。

 ゲストは、東京オリオンズ/ロッテオリオンズ
 西武ライオンズでプロ20年、通算2081安打の
 文化放送野球解説者・山崎裕之さん、
 プロ野球中継で数々の名実況を残された
 元文化放送アナウンサー・月岡逸弥さん。

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▲スケッチブックの言葉(山崎裕之さん)について詳しくは こちら(PC版)
  (画像をクリックすると拡大します)


 リスナーの皆さんからの投票で決定した
 もう一度聴きたい名シーン・ベスト3をはじめ
 球史に残る懐かしい名勝負、名場面の数々を
 当時の名実況とともに振り返りました。



平成の名場面

 松坂大輔デビュー登板で155キロ

 ■1999年4月7日 日本ハム vs 西武(東京ドーム)

 (実況)155キローっ!
     とんでもない男がデビューした!


 “平成の怪物”西武の高卒ルーキー・松坂大輔
 初登板初先発初勝利をマーク。
 初回、片岡篤史に投じた
 時速155キロのストレートは衝撃的でした。

 見送れば「ボール」の高めの球でしたが
 片岡がフルスイングして空振り。

山崎 「ボール(直球)が速いと
     ボール球を振らせる強みがありますよね」


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 イチロー年間200安打達成

 ■1994年9月20日 オリックス vs ロッテ
  (グリーンスタジアム神戸)

 (実況)歴史的瞬間です!
     200本安打はツーベースヒット!


 高卒でプロ入りした3年目の
 オリックス・イチローが当時前人未到の
 シーズン200安打を達成。

 レギュラーの座をを掴んだ3年目の若き天才は
 始めから「200安打」を目標に掲げていたそうです。

月岡 「たとえば最終打席で
     199本ヒットを打っていて
     “打率4割ちょうど”だとしても
     『打席に入りたい』と言っていました」


  打席に入らなければ「打率4割」を達成できるが
   打席に入って凡退すれば夢の「打率4割」は果たせない


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 ブライアント4連発

 ■1989年10月12日 西武 vs 近鉄 ダブルヘッダー
  (西武ライオンズ球場)

 (実況)打ったー!やられたー!(1本目)

 西武、オリックス、近鉄の三つ巴の優勝争いが
 シーズン終盤まで続いたこの年、
 後がない近鉄はダブルヘッダー第1試合で
 西武に先行される苦しい展開でしたが・・・

 “たとえ押し出し(四球)になっても、初球はボールから”

 2本目の同点満塁ホームランが生まれる直前、
 西武・森 祇晶監督は自らマウンドへ行き
 郭 泰源に初球の入り方を指示しましたが、
 ストライクゾーンに吸い込まれるように甘く入った
 その初球をブライアントはライトスタンドに弾き返しました。

 (実況)47号の同点満塁ホームラン!(2本目)

 3本目の勝ち越しソロホームランの前には、
 それまで対ブライアント被本塁打ゼロの
 相性の良さを買われ、2日前に先発した渡辺久信が
 マウンドに送りこまれましたが、
 ブライアントは苦手・渡辺久信を打ち砕く
 決勝アーチをライトスタンド上段へ。

 (実況)切れてくれ・・・あぁ、やられた!
     恐るべしブライアント!(3本目)

 第1試合に勝ったのは近鉄。
 続く第2試合でブライアントは
 0-0の初回 第1打席では敬遠され、
 2-2の同点で迎えた第2打席に
 4打数連続となる勝ち越しホームラン!

 (実況)近鉄、またブライアントの
     ホームランで 1点勝ち越しです!(4本目)

 第2試合の実況は月岡逸弥さん。

月岡 「4本のホームランは
     本当に『参った』のひと言です」


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 大一番で飛び出したブライアントの4連発。
 近鉄はダブルヘッダーを連勝し、
 2日後の14日、129試合目で
 9年ぶりのリーグ優勝。

 ブライアントはこのシーズン、
 49本でホームラン王と
 パ・リーグMVPに輝きました。



背番号3のドラマ

 長嶋茂雄デビュー 4打席4三振

 ■1958年4月3日 巨人 vs 国鉄(後楽園球場)

 東京六大学のスター・長嶋茂雄はデビュー戦で
 国鉄のエース・金田正一と対戦。
 全4打席 合計19球で8度バットを振り
 そのすべてが空振りで4打席連続三振となりましたが
 打ち取った金田はこの時、果敢にスイングしてきた
 ルーキー長嶋を高く評価したそうです。

 (実況)4連続三振!六大学のヒーローも
     
金田の前には、手も足も出ない!

 大型ルーキーのデビュー戦として
 「期待以上」となった松坂大輔
 「プロの厳しさ」を味わった長嶋茂雄

 結果は対照的でも、いずれも球史に残る名場面。
 名シーン誕生の形も様々です。

月岡 「同じルーキーの(デビュー)シーンですけど
     すごく対照的で、
     考えるところがありますね、名シーンって」


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 清原和博、涙の巨倒で日本一

 ■1987年11月1日 日本シリーズ 第6戦
  西武 vs 巨人
(西武ライオンズ球場)

 清原和博はドラフトで巨人入りを望み、
 巨人も清原を指名すると見られていましたが、
 実際に巨人が指名したのは
 PL学園のチームメイト桑田真澄でした。

 西武入りした清原はプロ2年目のこの年、
 憧れの巨人と日本シリーズで対戦。
 日本シリーズという最高の舞台で実現した
 初戦のKK対決で桑田から
 強烈な当たりのレフト前ヒットを放つと、
 あと1アウトで日本一達成となる
 第6戦の9回の守備では、
 プロ入りの際の様々な想いがよみがえったか、
 その眼から涙がこぼれ落ちたのでした。

 (実況)清原が・・・どこか痛めましたか?
 (解説)いや、ちょっと泣いてますね。
 (実況)清原、涙で目が霞むことがないように・・・
     ライオンズ優勝~!

     森監督の胴上げ!
     清原も 想いを果たせましたね。

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名勝負・名シーン・名対決 ベスト3

 第3位 長嶋茂雄 現役引退セレモニー

 ■1974年10月14日 巨人 vs 中日ダブルヘッダー
  試合後
(後楽園球場)

 巨人がV10を逃したこの年、
 一つの時代が終わりを告げるかのごとく
 “ミスター・ジャイアンツ”が
 17年のプロ野球人生に幕を下ろしました。

(長嶋)自らの体力の限界を知るに至り
    引退を決意いたしました。

    私はきょう引退をいたしますが
     我が巨人軍は、永久に不滅です!

    長い間、皆さん
     本当にありがとうございました!

月岡 「本当に初めてマイクの前で涙ぐみましたね」

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 第2位 江夏の21球

 ■1979年11月4日 日本シリーズ 第7戦
  近鉄 vs 広島
(大阪球場)

 どちらが勝っても初の日本一――
 3勝3敗で迎えたこの年の日本シリーズ第7戦目は
 広島が1点リードで9回裏に突入。

 マウンド上は抑えのエース・江夏豊。

 近鉄はヒット、四球、敬遠で無死満塁と責め
 1打逆転サヨナラのチャンスを迎えましたが・・・

 代打・佐々木恭介は三振。
 続く石渡茂は1ストライクからの2球目に
 スクイズを敢行しましたが、
 江夏は、この回19球目を咄嗟に外し
 石渡は空振り、3塁ランナーはタッチアウト。

(実況)あー!スクイズ!
    空振り!空振り!空振り!

 ノーアウト満塁が、2アウト2、3塁となり、
 依然、逆転サヨナラのピンチは続くものの
 “あと1球”となり、
 広島が日本一を目前まで手繰り寄せました。

 20球目はファウル。
 21球目が空振りで三振となり試合終了――。

(実況)江夏、第4球投げた
    カーブ空振り!三振!
    赤ヘル日本一! 江夏がまず胴上げ!

弘兼 「僕はこれが一番印象に残ってます。
     勝った時は、嬉しくて泣くというより
     呆然としました。
     『勝っちゃったよ』みたいなね」


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山崎 「バッターがスクイズの構えをした瞬間に
     カーブだったけれども、
     はずせたというのは、すごいと思います」


 3塁ランナーを背にする左ピッチャーの江夏が
 スクイズをはずすことができたのはなぜか??

   広島バッテリーがスクイズを読んでいた?

 カーブを投げたことから、読んではいなかった?
 (読んでいれば、直球を投げるはず)

月岡 「諸説紛々いろいろあるんです」

 1塁ランナー・平野の目がいつもと違うことを
 瞬間的に江夏が感じた――。
 キャッチャーの水沼が、大学時代の後輩・石渡
 「いつやるんだ?」と声をかけると
 答えはなかったが、ソワソワしていた――。
 ・・・あの一瞬のプレーには様々な考察が存在。

山崎 「僕は瞬間的にはずしたんだと思います」

弘兼 「確かに水沼は
     ジャンプして捕りました」


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 月岡さんは当時、球場で目撃していましたが
 この時は、単なる「スクイズ失敗」で
 珍しくないプレーだと思ったそうですが、
 後日発表された山際淳司さんのノンフィクション
 『江夏の21球』により、球史に残る名場面として
 語り継がれることになったと指摘。

月岡 「『野球って、こんなにみんな考えて
     やってるのか』と
     思わせてくれた21球ですね」


山崎 「野球の面白さはそこだと思うんですよね。
     1球1球、監督の立場で考えられる
     そういうところの面白さがあるんですね」


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 第1位 王 756号ホームラン世界新記録

 ■1977年9月3日 巨人 vs ヤクルト(後楽園球場)

(実況)6球目を投げました。打ったー!
    あっという間にライトスタンド中段です!
      王選手が バンザイ!

 ホームラン世界記録を更新する756号!

 王貞治は記録達成後、
 打球が飛びこんだライトスタンドで応援するファンへの
 感謝のしるしとして、1イニング限定で
 「ライト」のポジションにつきました。

 なお、文化放送で新記録の瞬間を伝えた
 実況は月岡逸弥さんでした。

弘兼 「この時は興奮しましたよね。
     『まだか、まだか』とみんなが待ってました」


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▲スケッチブックの言葉(月岡逸弥さん)について詳しくは こちら(PC版)
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お送りした曲目

とんぼ / 長渕剛

ラ・バンバ / ロス・ロボス

男の友情背番号・3 / 石原裕次郎

チャンピオン / アリス

男と女のラブゲーム / 日野美歌、葵史朗



山崎裕之さん、月岡逸弥さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。

過去の放送レポート バックナンバー(PC版)はこちら

2013年08月31日