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残してきた人への想い
ども。石森則和です。
新型コロナウイルスによる肺炎が広がる中国湖北省武漢市から、
日本人を帰国させるチャーター機が羽田に戻ってきました。
一般の利用客とは違う搭乗口についた飛行機から降りた皆さんは
検査を受けるためにバスに乗り換えていきました。
最初の便で帰国し報道陣の取材に応じたおふたりは、
どんな思いで話してくださったのでしょう。
おふたりは
名前も勤務先も明らかにして語ってくださいましたが、
ぎりぎりまで取材を受けるかは確定しませんでした。
身元をあきらかにすることで
ご本人やご家族も理不尽なめにあうかもしれません。
そのリスクがありながらも、おふたりが伝えようとしたことは。
ニュースでは帰国を希望した数百人の動向や健康状態が主に伝えられています。
でも、他に見落としていることがあるように思います。
お二人は、
『今も帰らずに現地の人のためにスーパーの営業を続けている日本人』や、
『毎日フル操業で共に働ききながら、
今回の件では、あたたかく送り出してくれた多くの中国人の同僚』など
「残してきたかたへの想い」をかたり
支援の継続を求めました。
当事者が語ることの大切さはここにあります。
数字は並べられても、大変な状況のなかで懸命に生きる人の姿を、
いつもニュースは伝えきれません。
サキドリのレポートでは、そこを伝えさせていただきました。