634

6月27日 布施 明さんの名言

(若いアーティストとのコラボレートについて)

僕もいろんなカヴァーをしたんですけど、
『君は薔薇より美しい』はいろんな人がカヴァーしてくれて、
一緒に歌ったりするんですけど
歌ってみると、気がつくことがものすごく多いです。

その人それぞれの良さがあって
「これ、もっと早く知りたかったな」というのがたくさんあって
若いアーティストは素晴らしいです。

(カヴァーの醍醐味について)

カヴァーをする原曲を超えることは絶対にできないです。
どんなに素晴らしいアーティストが
ビートルズの初期の曲をカヴァーしても
ビートルズにはかなわない。

カヴァーは元の歌にはかなわないんですけど、
また良さがあるんです。

はやり歌には二つの“命”があって、最初に発売された時の命、
それから何年もたって、その頃に聴いてくれた人がもう一度聴くと
その時代に戻ることができるのが第二の命。
カヴァーの良さは その部分だと思うんです。

私たちは、その時の“景色”を変えることはできないけど
“色”を原曲から少し変えることができる。

若いアーティストと一緒にやってみると
自分にない“色”を持ってるんです。
「そういう色に(当時)気がつけば、
 この色とこの色を混ぜたりすることができたのにな」と
すごく勉強になります。



布施明さんの好きな言葉
 
『萬事如夢』 (『万事みな夢の如し』)

学問の神様といわれた菅原道真が死ぬ前に
いろんなことを書いている中に出てくる言葉です。

学問の神様でも、人生過ぎてみれば
「夢の世の夢のようなもんさ」と言える――
そんな人生でもありたいな・・・、
『万事夢の如し』になるように、まだいろんなことをしたい――
ということでもあるんですけど。


 
※2012年9月15日 2度目のご出演時の“好きな言葉”はこちら

2009年06月27日