林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

3/4・11(日)のゲストの先生は・・・

城西国際大学 薬学部

准教授 大森 直哉(おおもり なおや)先生

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先生のご専門は遺伝子・免疫抑制剤の開発

なのですが、元々工学を学ばれていたとか?!

薬学との接点は何だったのか、この道に進まれたきっかけや、今、先生が注目していることなどうかがっていきたいと思います。


| 2012年2月27日 08:00

2月26日(日)新旧・地図比較

今週も、

城西大学 経済学部 助教、

山下 琢巳(やました・たくみ)先生の授業。

 


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先生が発表された最新の論文は、

「水害常襲地域における農地復旧の特徴と景観形成

  ~ 天竜川下流を事例として」。


今回は、先生が大学の授業で使用されている地図や、

最近、撮影された写真をお持ちいただきました。

 

 


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一同が見ている地図は・・・

 

 


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両方とも、天竜川(地図中央部を横断)が流れる静岡県浜松市の地図。

右が現在で、左は大正9年のもの。

赤く着色されているのは、建物・民家、

緑は水田ですので(白っぽく写っています。)、

川の近くまで宅地化が進み、

増水・決壊すると洪水しやすい地形であることが分かります。


そして、

先生は最近、正蔵師匠の地元・根岸界隈を

古地図(1856年幕末の地図)片手にお歩きになり、

水害の心配の有無について確かめてきてくださいました。


当地の特徴を示すのが、こちらの写真・・・

 

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左、手前から奥へ、ねぎし三平堂へ向かう路地と、

右の尾久橋通りとでは、

30~40cm程度の高低差があることが一目瞭然ですが、

師匠のお宅の辺りは、

万が一、水が出たとしても、

逃げる猶予はありそうだということです。

 

各地の古地図と現在の地図は、

国土地理院で所定の手続きを取ると

どなたでも入手することができるそうです。

 

自宅周辺はもちろん、

勤め先や学校、病院など、

生活環境がどんな地形なのか、

防災意識を高める為にも、

日頃から歩いて

確かめてみてはいかがでしょうか?


                  石川真紀


番組日記 | 2012年2月26日 08:00

2月19日(日)川自慢

今週は、

城西大学 経済学部 助教、

山下 琢巳(やました・たくみ)先生の授業でした。


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先生がライフワークとして研究に取り組んでいらっしゃるのが、

ふるさとである静岡県を流れる天竜川。


日本で9番めの長さを持つ1級河川、天竜川は、

名前に ' 竜 'の文字が入っていることからも推察できるように、

有史以来、氾濫を繰り返してきましたが、

多くの人々は、土地を離れることなく、河畔に住み続けました。

先生の研究によりますと、その主な理由は、

復旧・復興事業として行われた堤防の修理で一時的に生計を立てながら、

元々の産業である農業と両立させることができたこと。

 

水害の後は、肥沃な土砂が堆積し、

作物の生育に良い効果がもたらされたそうです。

 


江戸時代、

旧東海道を流れる河川には橋梁を架けてはならないことになっていて、

舟渡しが主流だったことや、

地盤の高い所を選んで家屋を建てていたことなど、

先人たちは、叡智を集め、理に適った生活を築いていたようです。

 

 


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河川研究会、あるいは地理部を立ち上げ、

やがて

「 川自慢でもしてみたい 」と仰る正蔵師匠。

天竜川も然ることながら、

日頃のお散歩コースにも研究のヒントがありそう。


次回の授業をきっかけに、

新しい ' 流れ ' が生まれるかも!?


                  石川真紀


【 ON AIR MUSIC 】

   Tea For Two / Doris Day   


番組日記 | 2012年2月19日 08:00

2/19・26(日)のゲストの先生は・・・

城西大学 経済学部

助教 山下 琢巳(やました たくみ)先生

 

2.jpg先生のご専門は『地理学』

地理といえば・・・地図!と頭に浮かぶ人も多いはず。

その地図から色々なことが分かるということで、今回は『地図から見る歴史』を中心に伺って行きたいと思います。

歴史探検隊、出動です!笑

 


| 2012年2月13日 08:00

2月12日(日)共存共栄

今週も、

城西国際大学 福祉総合学部 学部長、

磯部 文雄(いそべ・ふみお)教授の授業。

 


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お話しいただいた医療・介護保険も、

前回の年金同様、

財源や給付について、課題が山積しています。


この機に考えてみますと、

そもそも、予算は単年度収支で計上しながら、

公的な ' 保険 ' を運営し始めた時点で、

後の世代ほど負担が増大することは目に見えていたはず。


先人の政策決定、意思決定を悔いてばかりいても仕方ありませんが、

同じことを繰り返さないために、

あるいは、

後世の負担を今以上、理不尽に増大させることだけは阻止すべく、

問題点を洗い出して善後策を打ち立てなくてはなりません。


人生の先輩たちを敬いつつ、

同じ時代に生きる者同士、共存共栄する為に、

遅かれ早かれ、

保険料と税金のバランスを考え直さなくてはならないと、

私たちは辛抱強く覚悟していますから、

政策決定される立場の皆さんは、

保険料と税率を引き上げる前にしなくてはならないことを

優先して実行してほしいと思います。

 


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おかげさまで8年目に入った、当番組。

これからも、

皆さんと一緒に ' 学び、考える機会 ' を

大切に重ねていきたいと願っております。

                     石川真紀


【 ON AIR MUSIC 】

   I've Got You Under My Skin / Peggy Lee   


番組日記 | 2012年2月12日 08:00

2月5日(日)社会保障

今週は、

城西国際大学 福祉総合学部 学部長、

磯部 文雄(いそべ・ふみお)教授の授業でした。

 

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礒部先生のご専門である社会保障政策。

このうち、今日は、今まさに焦点となっている年金について、

仕組みと今後の見通しなどをお話しいただきました。


年金が、そもそも世代間で支え合う保険制度である以上、

経済状況や人口構成によって流動的な性質を持っていることは

広く知られているとおり。


給付される金額や、給付開始年齢のことを考えますと、

若年層、さらには後の世代ほど負担ばかりが先行することは目に見えていますから、

できることなら、これ以上、先送りせずに、

構造的に改革できる点を洗い出して、改善してほしいと切に願います。


' 自分のことしか考えない '、

' 自分たちの世代さえ良ければいい 'なんて、

社会保障の理念から最も懸け離れた、さもしい考え方ですものね。

 

 

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世代間の支え合いと同時に、

業界全体の共存繁栄を目指す ―

正蔵師匠が時折、披露する逸話を耳にしていると、

師匠や名人を敬い、伝統が後進へと受け継がれる落語の世界には、

この道を歩んだことを幸せに、誇りに思える、

そんな基盤が築かれているように感じます。

                  石川真紀


【 ON AIR MUSIC 】

   Cheek to Cheek / Ella Fitzgerald   


番組日記 | 2012年2月 5日 08:00

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