林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

3/1・8(日)ゲストの先生は・・・

城西大学 理学部

教授  神島 芳宣(かみしま・よしのぶ)先生

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先生のご専門は、幾何学・トポロジーです。

幾何学という言葉に、耳慣れない方も多いと思いますが、実は誰しもが一度は言葉の意味を知らずに経験しているようですよ。

トポロジーとは、穴をあけたり切ったりする動作をしないで、連続変形できる図形同士は同じものとみなすとのこと。だとか・・・。

何か思い浮かびませんか??

 

幾何学の面白さを探ってみましょう!!

 

 


| 2015年2月23日 08:00

2月22日(日)違和感?標準?

今週も、

城西国際大学 観光学部 准教授、

デイビッド・ウィリアムス先生の授業。

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今回は、冒頭、

世界の出国率に関するデータから話題が展開しました。

ヨーロッパ各国をまとめると、リピーターを含めて100%

(ただ、フランスは40%と、中には低い国もあります。)、

イギリスは100%近く、

アメリカと日本は18%。

アメリカと日本は同率ですが、両国は背景が異なります。

アメリカの場合は、大陸の為、

国内に多様な気候風土があり、

わざわざ外国へ旅行しなくても

観光資源が豊かであるという理由があるそうです。


また、デイビッド先生のふるさとイギリスと、ポルトガルは、

大西洋文化として括ることが出来、

食べる魚や、天候、文化など、似ている部分が多いとか、

スペインは、大西洋と地中海、両方に面している分、

双方の恩恵を享受する面白さもあるとか、

地形や、位置、近隣諸国との関連によって、

国民の暮らしや行動が

様々に影響される様子も垣間見られました。


イギリスと日本は、

同じ島国であることから共通点も少なくありませんが、

デイビッド先生が指摘されたように、

地下鉄の路線図や、道路、番地の表示など、

違和感を拭えないものも。

各々、理由を伺っていますと、

親切すぎる、とか、わかりにくい、とか、

デイビッド先生の着眼点に感心すると同時に、

私たち日本人にとっては当たり前のことが

見方を変えると奇異に映る例が、

イギリスと日本にかぎらず、各国・地域ごと、

そこかしこに存在するのだということを、

思い知らされました。


それぞれの国・地域ごとに、

歴史と文化、生活習慣が今の暮らしを作り上げていますので、

どちらが良い悪いと評することは野暮ですが、

日本から外国へ出向くと、

日本の商品・サービスがいかに優れていて、

親切さ、おもてなしを追究し続けた賜物であるかということに

気づくこと、しばしば。


電車が時間どおりに運行されていることも、

宿や飲食店で従業員が客の空気を察することも、

日本が日本らしく育んだ成果であり、

一歩、国外に出る時には無いモノと覚悟しておくと、

結果的にストレスが少なくて済むのは確かです。


私たちの代では途上に終わったとしても、

将来的には、

商品やサービスのグローバルスタンダードが

どんどん発展し、

国・地域同士、良いモノを取り入れながら

切磋琢磨、成熟の傾向を見る時が訪れるかも知れません。

                  石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU
  
   ( 君の瞳に恋してる ) / Boys Town Gang


番組日記 | 2015年2月22日 08:00

2月15日(日)ひとつの世界

今週は、

城西国際大学 観光学部 准教授、

デイビッド・ウィリアムス先生の授業でした。

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イギリス・ロンドンご出身で、

観光社会学がご専門のデイビッド先生。

初めて来日されたのは、平成元年(1989年)1月11日で、

その前年、前々年と、中南米を旅していらした途中で出会った

メキシコ人のご友人が、

日本へ留学されたのをきっかけに、

デイビッド先生も訪日。

以後、日本での滞在が26年となり、今も継続中とのこと。

メキシコ人のご友人と親しくなったことも、

それに伴って日本へ来ることを

「チャンスだと思った」というエピソードも、

さらには、

様々な困難を乗り越えて日本での暮らしを続けてくださっていることも、

全てが奇跡であり、

巡り合わせや運命の偉大さを感じずにはいられません。


日本を訪れる外国人観光客が年々、増加している一方、

私たち日本人が海外を訪れる機会も、

以前に比べて増えています。


デイビッド先生が仰っていましたように

欧米人が個人で旅程を組むアラカルトスタイルは、

' ハズレも含めて、自分の旅 ' という考え方が大前提。

なかなか休みを取れない、

あるいは、

取れるのに取らない傾向にある日本人は、

やっと取れた短い休暇を、

損することなく目いっぱい満喫したいと考えがちなせいか、

例えば、旅程の組み立てを旅行会社に任せたり、

団体旅行を選択することで、

自己責任さえも預けられる・手放せるものと

誤解してしまっている節が見受けられます。


外国からの観光客を受け入れる立場としても、

日本から海外へ旅する立場にあっても、

「 こうでなければならない 」 とか、

「 予定を完遂しないと、失敗 」 といった考え方は忘れて、

「 10か所のうち、1つでも、思い出になればいい 」、

「 時間や環境を共有できることそのものが、旅 」くらいの

ゆとりが持てるようになれば、

必然的に、

異なる言語、様々な文化と向き合った場合も

意思疎通に積極的になれるはず。


知らなかったことを見聞きし、

好きな国・地域を増やして、視野を広げることは、

人にしか出来ない豊かな行為であり、

世界を1つにしてくれる道へと繋がっていくことでしょう。

                  石川真紀


番組日記 | 2015年2月15日 08:00

2月8日(日)聞く力

今週も、

城西大学 経済学部 客員教授、

勝浦信幸(かつうら・のぶゆき)先生の授業。

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以前、市役所にお勤めでいらした頃、

市民生活に密着した部署で従事したご経験を持つ

勝浦先生は、現在、

ご縁のある地域の既存のイベントや新しい企画を

学生さんたちに提案した上で、

学生さんたち主導でそれらに参加し、

企画・運営の実戦経験を積む為の

橋渡しをしていらっしゃるそうです。

 

お若い方々のコミュニケーション能力不足が

問題視されるようになって久しいですが、

先述の経緯を受け、

これまで手掛けてきた企画や、

この春から新しく始まる企画に参加する

学生さんたちの言動、表情を間近でご覧になっていて、

先生は、

「シャイな学生が多いのは事実。

 ただ、様々な方々と関わりを持ち、

 苦労しながら培っていくのが

 コミュニケーションというものであり、

 伝えるべき内容が生じれば、

 必然的に自己主張するようになるもの。

 大事なのは、聞く力」と仰います。

大人の話に注意深く耳を傾け、

どんな課題を持って議論が進められているのかが理解できれば、

学生さんたちも少なからず刺激を受け、

話し合いに参加する回を重ねるごとに

目に見えて活き活きと成長する学生さんも

いらっしゃるそうです。


今回、勝浦先生の授業から総じて思うのは、

能動的、楽観的に取り組むことの相乗効果。

私たちの日々の暮らしは、

決して楽なこと、喜ばしいことばかりではありませんが、

満たされない部分、

怒り、不条理を感じている人は、

必ずしも自分だけではなく、

そうした未完成な事象に老若男女が力を合わせて立ち向かい、

少しでも改善しようと努めることで、

次世代への襷が誇らしいものに磨き上げられる気がします。

                  石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  Turn On The Radio ( 恋するラジオ )
     
                / Bay City Rollers


番組日記 | 2015年2月 8日 08:00

2月1日(日)ソーシャル・マネジメントがもたらす未来

今週は、

城西大学 経済学部 客員教授、

勝浦信幸(かつうら・のぶゆき)先生の授業でした。

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今回、まずは、

地方公務員を早期退職されたご経歴を持つ

勝浦先生のご体験談をもとに、

ご専門の行政学について入門のお話を伺いました。


キーワードは、ソーシャル・マネジメント。

先生は、ご自身で

= 創造的地域経営 と解釈していらっしゃるとのこと。

インフラ整備や、地域の運営など、

行政が主体となった時代は過ぎ、

これからは、

行政・地域・市民が共に、

より住みよい暮らしを作って行く時代。


具体的には、

防犯パトロールや

シニアパソコンカレッジなど、

日々の暮らしに関する事象を含め、

市民の安心・安全や産業の振興に関わる事柄など、

行政と民間・市民が

総合的に能力を活かし合う世の中を目指しています。


先生のお話の中で特に印象的だったのが、

地方公務員時代、

市民からの相談事をお受けになっていた頃のエピソード。

相談事は、1件1件、実に多様で、

時に、苦情であると同時に、

繋がりを得る契機であり、有益な情報であり、

新たなソーシャル・マネジメントを生むチャンスだと考えて

従事していらしたそうです。


こうした動きと並行して、

私たち市民が再認識したいのが、

責任の所在。

私たちが受けている行政サービスの中には

選択肢がないものが多いのが現実ですが、

選択し、利用する1人1人も

必要に応じて、きちんと知り、疑問点を質し、

納得してサービスを受ける責任を伴うことになります。

従来のような受け身の姿勢から、

能動的に関わることも、

ソーシャル・マネジメントの一環。

私たちの関わり方次第で、

より成熟した社会を目指す、一助になり得ることでしょう。

                  石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  Wide Open Spaces / Dixie Chicks


番組日記 | 2015年2月 1日 08:00

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