林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

サンデーユニバーシティとは?
日曜日に、「勉強より易しく雑学よりもためになる」話題をお届けしている番組
『林家正蔵のサンデーユニバーシティ』。
毎週、様々なジャンルの先生をお迎えして、興味深いお話を伺います。
その内容は、政治・経済・スポーツ・福祉・薬学・環境・観光・メディアなどなど、
多岐に渡っています。
受講生は落語家で、城西国際大学・客員教授を務めている
林家正蔵師匠と石川真紀アナウンサー。
聴けば、ヒザをポン!と打ちたくなるようなお話ばかり!
あなたも正蔵師匠や石川アナと一緒に、楽しい授業を受講してみませんか?

11月19日(日)不慣れからの進化

今週も、

城西国際大学 メディア学部 教授、

宮田佳代子(みやた・かよこ)先生の授業。

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今回は、

会話力と、インターネット・SNSの普及による問題点をテーマに、

お話しいただきました。


宮田先生が、学生さんたちの接する際、念頭に置いていらっしゃるのが、

国語とコミュニケーションの違い。

国語は学校で勉強するものの、

コミュニケーションを習う機会は、

まずありません。

かつては、例えば、

暇があると母親や、きょうだい、近所の人たちと

会話したり遊んだりしながら、

自分も話すし、

相手の話も聞く、

双方向の意思疎通を自然に身に着けることが出来ましたが、

インターネットやSNSが普及し、

幼い頃から、ネット環境が整っている生活基盤に暮らすことで、

相手の言動や表情を見ながら、意志疎通することに慣れないまま、

成長し、社会人になるケースが少なくないようです。


私たち年長者が、

自分たちなりに苦労しながら、技術革新に対応しようとしているように、

お若い世代も、やり方さえ会得すれば、

上手にコミュニケーションされるもの。

欠落しているということではなく、

ふれる機会が少なかっただけで、

コミュニケーションをめぐる事例も、

多様性を受け入れながら共生を目指す現代を構成する、大きな要素。

スマートフォンも大切ですが、

プラス、身近な生身の人との距離感も、

うまくとりながら暮らせるようになれば、

不要なトラブルを生まずに済むはずです。


宮田先生の教え子の皆さんにも、

留学生が多くいらっしゃるとのことですが、

夢や憧れを抱いて日本に来てくださる方々が、

幻滅することなく、

よい時間を重ねながら、

日本の魅力を、さらに感じてくださいますよう・・・

                      石川真紀


番組日記 | 2017年11月19日 08:00

11月12日(日)リアルタイム

今週は、

城西国際大学 メディア学部 教授、

宮田佳代子(みやた・かよこ)先生の授業でした。

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宮田先生のご家族とは、これまで長らく共演する機会に恵まれており、

このたび、ようやく、

先生ご本人とご一緒することがかないました。

しなやかさと強さから成る美しさは、テレビで拝見する印象そのもの。

放送業界の片隅にあって、

やはり、ラジオもテレビも、活字媒体も、

発信する方の在り様を、如実に映し出すものであることを感じます。

 

今回の授業で驚きだったのが、

正蔵師匠の口から'リアルタイム'という単語が出てきたこと。

日頃、アナログ人間と公言されてはばからない師匠が、

インターネットでご自身のお名前などについて検索する、

いわゆる、エゴサーチをされることもあるのだそう。

エゴサーチについて、

宮田先生は、

ご自身の言動について正すきっかけになる内容もあると仰り、

正蔵師匠は、

ご自身のお名前をきっかけに、他の事象に派生するのが面白いと、

それぞれの活用法を語ってくださいました。

 

当代に生きる多くの人々が共有しながらも、

発信されたそばから過去へと流れて行く宿命の、リアルタイム。

メディアという概念を、窓のイメージでとらえる時、

向きや枠、角度は、

あくまでも限定的なものに過ぎず、

他に無数の思考と感性が存在することを

心にとどめてさえいれば、

現実の時間を主体的に生きることが出来るような気がします。

                     石川真紀


番組日記 | 2017年11月12日 08:00

11/12・19(日)ゲストの先生は・・・

城西国際大学 メディア学部
教授 宮田 佳代子(みやた・かよこ)先生

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大学生時代に、TBSの「サンデーモーニング」のキャスターとしてデビュー、
これをきっかけにフリーキャスターの道を歩まれて来た宮田先生。
現在は、コメンテーターとしてもご活躍されています。
今回はテレビに出るというプレッシャーやキャスターとコメンテーターの立場の違い、
その責任の重さについて伺って行きたいと思います。

| 2017年11月 9日 22:47

11月5日(日)忍耐と実践

今週も、

城西国際大学 サッカー部、

福井 哲(ふくい・さとる)監督の授業。

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契約満了となる平均年齢が26歳くらいという

サッカーの世界にあって、

実戦経験の大切さと、

忍耐強く能動的に発見し、会得したものこそが、

これからの社会に必要と説く、福井先生。

親やチームメイトの影響を程よく受けつつも、

自立心を尊重し合える環境に育ったかどうかも、

その後の成長を左右することがあるのだそう。


生業や住む世界が異なっていたとしても、

相通じるメッセージが込められていると感じるのは、

きっと、

それぞれが、それぞれの持ち場で苦労し、

研鑽を積み、試行錯誤を重ねながら、

道を切り開いてきたから。

それぞれの経験を、後進が単純に繰り返したとしても、

同じような到達点に立つとは限りませんが、

先達と歴史に学ぶことはできるはず。


世の中を、より良い方向へと導くことができるのは、

いつの世も人であり、

次代を担う人材を育てる教育の重要性を痛感する授業でした。

                     石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  Virtual Insanity / Jamiroquai


番組日記 | 2017年11月 5日 08:00

10月29日(日)サッカーに必要なこと

今週は、

城西国際大学 サッカー部、

福井 哲(ふくい・さとる)監督の授業でした。

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FC東京在籍時を含め、

選手の育成はもちろん、指導者の育成にもあたっていらっしゃる福井先生。

サッカーに一番必要なのは、

考える力だと仰います。

常に、自分が置かれた状況を瞬時に分析し、

目標を設定して達成する為に、

そして、

つまるところ、よい選手になれるかどうかが、

考える力にかかっているのだそう。

また、福井先生が、最初に所属していらした東京ガス都市開発サッカースクールで、

サッカーの王様・ペレが、

年に一度のペースで特別アドバイザーを務めた際、

先生は、

ペレが発した

「サッカーマンたる前に、社会人たれ」という言葉や、

「自分よりサッカーが強い人は多くいたが、

 自分は、周りに選択肢を誤らない、道標を与えてくれる人が多くいた」という

自身の成功の秘訣を耳にし、

深い感銘をお受けになったとのことでした。


サッカーに必要なこととして、他に、

自立心と心の強さを挙げられた福井先生。

関わる1人1人が、能動的に存在し、

強さ=優しさを兼ね備える時、

その共同体は、はかりしれない底力を発揮し、

成長し合える環境を醸成していくはず。

それはもちろん、サッカーにかぎらず、

どんな場面においても、

ひいては地球全体にも共通する、

普遍かつ克服したい課題です。

                    石川真紀


番組日記 | 2017年10月29日 08:00

10月22日(日)どうもスミマセンの成り立ち

今週も、

城西国際大学 国際人文学部 特任教授、

東谷 仁(とうこく・ひとし)先生の授業。

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今回も、

各国からの留学生たちから問われる、日本に関する疑問のお話から。

まずは、

「日本人は、明治時代に着物文化を捨てたのか?」との質問。

散切り頭を叩いてみれば、文明開化の音がする、と歌われたように、

当時は、ちょんまげを切って洋風の髪型にし、洋服に着替えることが、

すなわち、日本にとっての近代化だったのであり、

着物を捨てたわけではないということ。

続いて、

「日本人は、ありがとうという時に、どうしてスミマセンと言う?」との質問。

日本語のスミマセンには、

声をかける意味と、ごめんなさいの意味、感謝の意味があり、

使い分けているということ。

いずれも、

白黒はっきりさせることなく、段階的な変化を好み、

他者を立て、へりくだる文化が浸透している、

日本を象徴する例と言えます。


そして、後半の主題は、

東谷先生から挙げられた歴史教育に関する問題点。

日本人の学生たちにとって、

日本史の基礎的学習が不足していることを痛感するのだそう。

理由は、日本史が高校では必修ではなく選択履修になっているからで、

文部科学省の新しい学習指導要領案では、

2022年度の入学生から、

高校で歴史総合が必修科目として新設される見込みとなっています。

自国の歴史を学びながら、

同時に、世界的、地球的視野で物事を捉える力を育むことは、

きっと、私たちが想像する以上に有効で、

歴史にかぎらず

縦軸横軸を自在に操ったモノの見方が培われることにも繋がるはず。


日本人も外国人も、

文明開化とスミマセンの成り立ちが、

より一層、理解できるようになり、

お互いに歩み寄るきっかけが増えるかも知れません。

                    石川真紀


番組日記 | 2017年10月22日 08:00

10月15日(日)未来の為の国際交流

今週は、

城西国際大学 国際人文学部 特任教授、

東谷 仁(とうこく・ひとし)先生の授業でした。

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諸外国からの留学生を含め、

多くの学生さんたちを指導していらっしゃる東谷先生。

古代から現代にかけて

日本の歴史・人文学について幅広く教えていらっしゃる中で、

外国人留学生の関心が高いのが、

平安時代と江戸時代なのだそう。

アニメーションやゲームの影響で興味を持つようになったようで、

論文のテーマとしては、

古事記、万葉集、聖徳太子、源氏物語が人気だと仰います。


人気の理由は、いずれも、日本独特のものであること。

特に、古事記に代表される'八百万の神'という考え方が、

外国の方からすると面白いよう。

信仰、自然現象、家屋の至る所、食べ物...

あらゆるものに神が宿り、

それぞれに畏怖の念を抱いて暮らしてきた日本については、

なぜ、神を1つに絞らなかったのか、という

疑問をぶつけられるとのこと。

また、ロシアからの留学生は、

「源氏物語」には不倫が描かれているのに、

学校で教えるのはおかしい、との指摘も。

これに対して先生は、

不倫を含め、当時の人々の生活、風潮、習慣が盛り込まれているのと、

人生の無常、儚さといった、

学ぶところが多い作品であることを解説し、

学生さんたちを教え導いていらっしゃるとのことです。


このほか、韓国人留学生からは、

韓国式アカスリと日本の銭湯の違いとして、

韓国では、入浴は清潔の為、

日本では、精神的に疲れをとる為の入浴という分析が紹介されたり、

ハンガリー人留学生からは、

洗浄機付きトイレに驚いたという感想があったり、

複数の留学生からは、

日本人は、なぜ、お花見の時に茣蓙を敷いて飲食するの?

などなど...

先生のところには、

日本に関する様々な疑問が集結。

真の国際交流が、ここにあり、

平和な未来を担う心が育まれています。

                    石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  Wild World / Mr. Big


番組日記 | 2017年10月15日 08:00

10/15・22(日)ゲストの先生は・・・

城西国際大学 国際人文学部
特任教授 東谷 仁(とうこく・ひとし)先生
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ご専門は、日本中世史およびアジア近現代史です。

今回は、先生の授業を受ける留学生の視点から、日本の歴史や文化
自国との違いについてお話しいただきながら、改めて日本が歩んできた歴史を辿っていきます。


| 2017年10月12日 15:37

10月8日(日)刻むトーテムポール

今週も、

城西国際大学 メディア学部 准教授、

高桑真恵(たかくわ・まさえ)先生の授業。

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今回は、人体クロッキーの資料として、

ある学生さんが、練習し始めたばかりの初期の頃の作品と、

3時間×10コマの授業を重ねた後期の作品をお持ちいただき、

見比べることから授業が始まりました。

初期には、単純線で平面的な描き方でしたが、

後期の作品では、メリハリのある引き締まった人体が表現されています。

では、なぜ、この学生さんは、上達したのでしょうか?


クロッキーの3つの要素として、

骨格、筋肉、軸が挙げられると、

高桑先生は仰います。

人体に限らず、自然界にあるものは全て湾曲していると知ること。

             ↓

外観よりも、内部構造を先に理解する方が、上達が速いこと。

             ↓

骨格や筋肉に関する情報を得た上で、軸をイメージする、

つまり、見えないものを見ること。

...こうしたプロセスを経ることで、

クロッキーの腕を磨くことができたと考えられます。


正蔵師匠も仰っていましたように、

見えないものを見るという概念は、

人を観察する時に通じるものですし、

外見は内側によって形作られるものであることを、再認識します。


私が小学校高学年の時の担任の先生は美術がご専門で、

自由時間にクロッキーを体験したり、

放課後にトーテムポールを制作したことも。

物静かながら威厳のある先生は、細かいことを何も仰いませんでしたが、

もしかしたら、

見えないもの、触れられないものの大切さと、

同級生たちとの共通体験の尊さを、

教えようとしてくれていたのかも。

母校の校庭に飾ってあるトーテムポールを見上げるたびに、

今の私を形作っている様々な経験に、思いを馳せます。

                    石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  Bad Day / Daniel Powter


番組日記 | 2017年10月 8日 08:00

10月1日(日)味わい

今週は、

城西国際大学 メディア学部 准教授、

高桑真恵(たかくわ・まさえ)先生の授業でした。

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入門のお話として、

美術の基礎にあたるクロッキー(即描画)について、

教えていただきました。

質感や陰影を表現する静止画とは異なり、

動きを伴うクロッキー。

静止画が、果物や骨、ガラス、鏡、金属などを題材とするのに対し、

クロッキーは、人物を繰り返し描くことで、

必要な画法を習得するのだそう。

先生曰く、

「才能があっても、最初から描ける人は少ない」とのことですから、

教育、学習がもたらす効果は計り知れません。


今回の佳境は、基礎を学んだ次の段階。

ヘタウマ、味、という表現があるように、

写実的に描くことだけが、絵画のすべてではありません。

うまくても、面白さ、魅力に欠ける場合がありますし、

立体的な表現を伴わず、平面的な描写だけで個性を発揮する画家も存在します。

綺麗に表現するよりも、発信する人の思い、世界観が大切と、

私たちアナウンサーも言われることがあり、

こうした味わいこそが、

AIやロボットに代わることができない部分と信じたい気持ちです。


絵心のない私が、的確にお伝えできたか定かではありませんが...

あらゆる舞台で活躍する1人1人に共通する考え方を、

クロッキーから感じる授業となりました。

                    石川真紀


番組日記 | 2017年10月 1日 08:00

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