林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

4/3・10(日)ゲストの先生は・・・

城西短期大学 

教授 蓼沼 康子(たでぬま やすこ)先生

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今まで先生には、伝統的な日本社会における子育てや、家族の在り方、女性の働き方について伺ってきましたが、今回は"父親と子育て"について、また"女性の働き方"についてさらに切り込んでお話を伺っていきたいと思います。

会社員のご家庭と所蔵師匠のような芸能関係・自営業のご家庭では、子育ての環境も大きく異なると思います。子供にとって、親にとって良い環境づくりはどのようにすればよいのでしょうか??


| 2016年3月28日 08:00

3月27日(日)生きる意味、働くことの真髄

今週も、

城西国際大学 福祉総合学部 准教授、

原田恭宏(はらだ・やすひろ)先生の授業。

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国全体の医療費、保険料の削減が課題となっている現在、

高齢の方々や、健康の維持が将来的に困難になりそうな方々の情報を、

自治体から民間に知らせ、

ケガや介護を未然に防いだり減らしたりする動きが、

一定の功を奏し始めているとのこと。

個別の対応のほか、

同じような年代、体調の人たちをグループにして、

体操やストレッチの方法を指導し、

柔軟性と筋力の維持・向上に役立っているケースも。

体操やストレッチと言っても、特別なことばかりではなく、

例えば、太極拳は、

先生たち専門家がご覧になっても、

腹式呼吸を基本とし、

自分自身の体重を使って気の流れを大切に体の動きを整える、

とても理想的な武術なのだそうです。

加えて、仲間とみんなで一緒に取り組む、というのも、

楽しく継続する秘訣のようです。


そして、この4月から新しくなる

理学療法学科の授業についても、

原田先生から解説していただきました。

薬学・看護・福祉総合・理学療法の各学科で

相互連携した教育が可能になり、

将来、実際の医療の現場で必要となるチーム医療に活かせるよう、

学ぶ段階から連携していきましょう、というもの。

専門職連携教育の実現を通じて、

グローバルスタンダードを身に着けた人材を育成したいという

目標を掲げているとのことです。

日本で学んだ理学療法士の方々は、世界的に見ても高いレベルにあり、

これからは、この現実を誇りとして、

世界に目を向けて活躍してほしいという願いを、

指導に当たる先生方は抱いていらっしゃる様子です。

知識と技術を身に着けることで、

プロフェッショナルとしての必要条件は満たされるのかもしれませんが、

そこに、

思いやり、やさしさ、対象者に寄り添う気持ちが加わることで、

対象者や環境に順応したパフォーマンスが可能になり、

理学療法士さん1人1人にとっても、

クリエイティブで革新的なお仕事であり続けることでしょう。

                   石川真紀


番組日記 | 2016年3月27日 08:00

3月20日(日)ゴールへのアプローチ

今週は、

城西国際大学 福祉総合学部 准教授、

原田恭宏(はらだ・やすひろ)先生の授業でした。

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脳神経科学、理学療法がご専門の先生に、

今回は、運動学習理論について、入門の解説をしていただきました。


運動を継続することで得られる効果を

より高める為のノウハウを理論化した、

運動学習理論。

健常者のうち、

主にスポーツ選手のパフォーマンスを高める為の理論ですが、

理学療法では、

高齢者やケガからの快復を目指す患者さん向けにアレンジして、

対応していらっしゃるのだそうです。

体の動かし方、道具の使い方など、

何回も反復して練習することで、

いつかは、ある程度、上達するものですが、

いかに早く上達させるかが、運動学習理論。

いわゆる ' スポ根 ' ものの映画やドラマに描かれていたように、

とにかく根性重視、

理屈は度外視してコツコツやるだけだった時代は、とうに過ぎ、

現代では、

上達する手がかりを客観的にとらえて共有することが

求められています。


最大のポイントは、理論の伝え方。

例えば、右足を骨折した患者さんが、ケガからの快復を目指す時には、

「右側に体重をかけて」と言うよりも、

「右足にお尻を乗せるようにして」という表現を、

また、一般的に、

「姿勢をよくして」とか「胸を張って」と言うよりも、

「頭が天井につくように良い姿勢をとって」と伝える方が、

特定の部位に限らず

体全体が修正される傾向にあるようです。


原田先生の言葉にありました

「対象によって、言い方を換える」というのは、

つまり、

まずは、きちんと伝わって、

最終的には

対象者本人が継続できる環境へと導くことを大切にしながら、

理学療法士の方々の育成に当たっていらっしゃる様子が窺えます。


自分自身が、ある表現で理解できたとしても、

100人全員が、同じ表現で理解してくれるとは限らないもの。

表現方法、スタート地点は異なっても、

痛みを和らげて、より快適に毎日を過ごすという、

目指すゴールは1つ。

物事の真髄を共有するには、多様なアプローチが可能だという一例が、

この分野にも存在するようです。

                   石川真紀


番組日記 | 2016年3月20日 08:00

3/20・27(日)ゲストの先生は・・・

城西国際大学 福祉総合学部 理学療法学科

准教授 原田 恭宏(はらだ・やすひろ)先生

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昨年ご出演いただいた際には、先生が研究を進めている"遠隔反応"をもとに、痛みの緩和を促すデモンストレーションを行いました。

今回は、運動を続けていくことで得られる効果をより高いものにするために、理学療法の面ではどのようなことが行われているのか教えていただきたいと思います。


| 2016年3月14日 08:00

3月13日(日)特別な1つ

今週も、

城西国際大学 メディア学部 客員助教、

北川篤也(きたがわ・あつや)先生の授業。

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今回は、

映像作品を作る上で、北川先生が大切にしていらっしゃることから、

お聞かせいただきました。

まずは、

スタッフ、キャスト、それぞれの力を、どれだけ引き出せるかということに、

心を砕いていらっしゃるとのこと。

短時間のうちに労せず力が発揮される場合もあれば、

1対1で、じっくり向き合ってみてから、滲み出てくる場合もあるようで、

奇跡の邂逅を楽しみ、お互いに尊重しながら現場でのお仕事を進めるスタイルは、

きっと、関わった1人1人の心に、

宝の記憶として、生涯、刻まれるはずです。


そして、お芝居の内容について。

喜怒哀楽の加減を、どう表すかが、

お芝居の一番難しいところなのだとか。

例えば、壁にぶつかった主役級の演者がいる場合。

北川先生は、いったん台本から離れて、

その人の人間性を探ってみるそうです。

芝居が巧い人が必ずしも全員、売れるわけではない芸能界。

始めのうちは下手と言われても、

場数を踏んで、人に見られることを繰り返すうち、

ある瞬間、急成長を遂げる人も少なくないようです。


授業の後半では、

「カッコーの巣の上で」や「アラビアのロレンス」、

「赤ひげ」や「椿三十郎」などの黒沢明監督作品、

ティム・バートン監督作品など、

学生さんたちにオススメの監督・作品を挙げてくださった

北川先生。

作品を客観的に見る視点と、

自分が作るとしたらと考えながら見る主観的な視点、

さらには、

劇場で他の観客と感動を共有することで得られる

' 血が逆流するような感覚 ' を大切にしてほしいと仰います。


映画創世記に比べて、

現代は、全作品を見ることがかなわないほど、

娯楽が量産される時代ですが、

何をもって特別と捉えるかは、

いつの時代も、その人次第。

思い出すだけで笑顔になれたり、涙したり、

感動が新鮮に蘇る作品と、

果たして、一生のうちに、どれだけ出会えるでしょうか。

                   石川真紀


番組日記 | 2016年3月13日 08:00

3月6日(日)演出道

今週は、

城西国際大学 メディア学部 客員助教、

北川篤也(きたがわ・あつや)先生の授業でした。

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北川先生は1961年生まれで、

62年生まれの正蔵師匠と同年代ということもあり、

双方、

映画への愛と情熱を惜しみなく語らう授業となりました。


先生が、映画をご覧になるきっかけとして挙げたのが、

ブルース・リー作品に代表されるカンフー・ブーム。

当時中学1年生だった北川先生は、

お友だちを誘って映画館へ出かけた思い出がおありだそうです。

まずは、自分が興味を抱いている対象に恋い焦がれ、

それを共有したいと願う友人の存在があり、

そして、

観終えた後も、共通体験がずっと残るという、

映画は

実に素晴らしい財産を与えてくれるのだと、

先生のエピソードに耳を傾けていて感じました。


そして、先生がお進みになった演出家という道。

師匠が作品に出演していらっしゃる山田洋次監督の場合は、

監督ご自身が、頭の中の明確なイメージをもとに、役者たちへ指示、

役者さん方は、そのとおりに演じるというのが、

スタンダードな撮影スタイルなのだとか。

一方、北川先生は、

役者さんたちが、

一個の人間として台本から何を感じたか、

表現してみせるところから始めるとのこと。

一口に ' 演出 ' と言っても、

その手法は極端なまでに違いがあります。


エンディングで正蔵師匠が明かしてくださった、

1シーンで300テークほど撮り直したことがあるというエピソード。

撮影する側、クリエイター側が、

どんな絵を求めていたのかを出演者が知るのは、

完成した作品を鑑賞する時ということも、少なくないそうです。

関わっている人数が多ければ多いほど、

確かな求心力が必要ですが、

出演者1人1人はもちろん、関わった全ての人が、

自分の仕事に納得した上で完成させることができたなら、

それはきっと、観る側にとっても良い作品なのでしょう。


終わらない映画談議・・・

来週の授業にもご期待ください。

                   石川真紀


番組日記 | 2016年3月 6日 08:00

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