林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

9月29日(日)招致のゆくえ

今週は、

城西国際大学 観光学部 助手で、

航空・旅行アナリスト、

鳥海高太朗(とりうみ・こうたろう)先生の授業でした。

 

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前回、6月の授業後、

引っ切り無しに様々な土地へ東奔西走していらっしゃる鳥海先生。

今回は、ロンドン・オリンピックに見る都市型観光について、

その魅力を語ってくださいました。

 

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2020年夏のオリンピック開催に向けて招致活動を続けている東京は、

来年9月7日の開催地決定まで、

トルコ・イスタンブール、スペイン・マドリードと凌ぎを削ることになりますが、

都市型のオリンピックと、途上国型のオリンピック、

あるいは、その国・地域の置かれている状況など、

それぞれに開催意義が存在し、

環境も文化も明らかに異なることを考えますと、

最終的に民意の高さ、国民の支持率だけを前面に判断するのは疑問。

IOC=国際オリンピック委員会は、公正・中立な立場で、

総意をまとめ上げてほしいものです。

 

 

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今夜は、中秋の名月。

お天気が良ければ、お月見を楽しみたいですが、

あいにくの空の場合は...

正蔵師匠オススメの「柳田格之進」や「権兵衛狸」辺りの落語で、

秋の夜長を過ごすのも一興ですネ。

                  石川真紀


【 ON AIR MUSIC 】

     The Loco-Motion / Little Eva


番組日記 | 2012年9月30日 08:00

9/30・10/7(日)ゲストの先生は・・・

城西国際大学 観光学部

助手 鳥海 高太朗(とりうみ こうたろう)先生

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航空・旅行アナリストとしても活躍中の鳥海先生、今回は・・・

8月、オリンピック観戦にロンドンへ行かれたということで、「都市型観光」や空の移動に欠かせない「LCC情報」についてお伺いして行きます。

どんな話が飛び出るか、お楽しみに!

 

 


| 2012年9月24日 08:00

9月23日(日)人と車の共存

今週も、

城西大学 現代政策学部 学部長、

小淵洋一(おぶち・よういち)先生の授業。

 

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先生が長年研究されている交通渋滞対策のうち、

今日は、

1986年に開始された奈良市の近鉄沿線の交通規制のケースをもとに、

お話しくださいました。

朝のラッシュ時、

ご主人を駅まで送る奥さま運転の車で混雑していた学園前駅南北道路を

一般車進入禁止とした渋滞解消法。


この方法の導入が検討され始めた当初、

「抜け道がないのに、

 進入禁止にしてしまったら、(一般車両は)どうすればいいの?」

といった反対意見を述べた人々に、

渋滞対策の中心的役割を担った奈良県警の方は、

「抜け道がないからこそ、導入するのです。」と説得。

導入に漕ぎ着けた経緯がありました。


課金する方法の場合、道路交通法上、法律の改正が必要ですが、

交通規制は地方警察レベルの裁量で施行できることを利用した成功例として、

有史に語り継がれているそうです。

また、対象区間に

ガソリンスタンドやコンビニエンスストアなど商業施設がなかったことも、

導入を後押しする要因になったと考えられています。

 

 

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道路特定財源が一般財源化された今、

現在、全国平均で0.2%に過ぎない歩道整備率を向上させるべきと、

先生は強く訴えていらっしゃいます。

 

産業や経済活動を優先させた結果、

車道の占有率が増大しましたが、

これからは、

1人1人が健康余命を伸ばし、

必要な時に必要な車両がスムースに通行できるようにする為、

より一層、

人と車の共存を支える政治を進めていってほしいものです。

                        石川真紀


【 ON AIR MUSIC 】

     I Want You Back / The Jackson 5


番組日記 | 2012年9月23日 08:00

9月16日(日)後追い行政

今週は、

城西大学 現代政策学部 学部長、

小淵洋一(おぶち・よういち)先生の授業でした。

 


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東京など大都市を中心とする慢性的な交通渋滞は、

車が増えたから道路を増やす、という

日本政府が重ねてきた ' 後追い行政 ' が生み出したもの ―

端的に、そう表現できるそうです。


1975年、

20年後の渋滞深刻化に備え一般道の通行に課金システムを導入した(ロードプライシング)

シンガポールのケースや、

2003年にスタートしたイギリス・ロンドンのコンジェスチョン・チャージ、

2007年にロードプライシングが導入されたスウェーデン・ストックホルムのケース、

ノルウェーで道路財源確保の為に導入されたケースなど、

それぞれの事例のシステムと効果を検証し、

日本の各地でも

地域性や文化に合わせられる部分を組み合わせて

ケーススタディすることが出来そうです。


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交通渋滞にかぎらず、

年金も福祉も、エネルギーも、

日本の行政は、あらゆるものが ' 後追い ' で来てしまっています。


日常生活の中では、

明日できることは、明日やる、でいいこともありますが、

市民生活では予想しきれない事態を想定し、

先を見越して行うのが政治であり、

市民生活ではカバーしきれないサービスを受ける為に

納税しているはずなのに。

 

表面的には楽観主義であっても、

根拠のある希望を市民に持たせるのが為政者に相応しい人物だと

私は思っていますが、

1人の思いや力だけでは 

なかなか世の中を変えるまでに時間がかかるのが現状ですから、

私たち市民は、

交通安全にしても、防犯にしても、

周囲と共存共栄できる堅実な生活を続けていたいものです。


                  石川真紀


【 ON AIR MUSIC 】

     I Say a Little Prayer / Aretha Franklin


番組日記 | 2012年9月16日 08:00

9/16・23(日)のゲストの先生は・・・

城西大学 現代政策学部

学部長 小淵 洋一(おぶち よういち)先生

 

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小淵先生のご専門は、『交通経済学』

「渋滞問題」をご研究されています。

あたなの待ちに、必ず!と言っていいほど渋滞する場所はありませんか?

通行者と車、事故なくスムーズに通行するには何が必要でしょうか?

一緒に考えてみましょう!!

 

 

 

 

 

 


| 2012年9月10日 08:00

9月9日(日)働き方

今週も、

城西大学 現代政策学部 客員准教授、

大薗 陽子(おおぞの・ようこ)先生の授業。

 


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先週出された宿題、

「もしもあなたが経営者だったら。

 社員の皆さんに、

 円滑、かつ気持ちよく仕事してもらう為に、

 どんなことをしますか?」 ―

正蔵師匠のお答えは、

「弟子たちと朝食と一緒に摂る」というものでした。

大薗先生の判定は、正解!

他には、

◆一定の裁量を与える

◆失敗した時に、キツく言わず見守る

...といったことなどが、

企業体として利害を一致させる為に挙げられる方法だそうです。

 

そして、

昨今、問題となっているワークライフバランスについて。

単に労働時間を短縮することではなく、

生産性を上げる為に働き方を変えることを目的とした概念であることを

しっかり理解することが大切だと、

先生は仰います。

日本の商品、サービスは、世界に誇るべき高品質のものですが、

これからは、

それらが過剰品質ではないのか見直すことの必要性も、

取り沙汰されているようです。

これまで当たり前のようにしてきた作業が全て、

本当に必要なのか否か、

後退ではなく前進する為に、

選択と決断が求められる時代と言えます。

 

 

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締めくくりに大薗先生がお話しくださった

就職活動に当たる学生さんへのメッセージ。

「' やり方 ' を知らない学生さんが多い。

  やればできる、ということをお伝えしたい。」 ―

バブルが弾け、不景気が続いた結果、

企業は即戦力を求め、規模を縮小する傾向が定着しています。

人はコストで割り切れるものではなく、あくまでも資本であることを、

社会を構成する1人1人が矜持とし、

中長期的な視野を持って能動的、主体的に労働する意識を

雇用する側も、される側も保っていたいものです。

                  石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】

     The Loco-Motion / Little Eva


番組日記 | 2012年9月 9日 08:00

9月2日(日)心理学

今週は、

城西大学 現代政策学部 客員准教授、

大薗 陽子(おおぞの・ようこ)先生の授業でした。

 

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私たちが行動する時、

それは、生活の為であると同時に、

元気になる為、向上する為、自分以外の誰かの為、

何かを成し得たいという目的が存在します。

つまり、

世の中のあらゆる存在、職業は、

相手に元気を送り、向上させ、有意義であることを前提としているのであって、

それらの送り手は、

受け手よりも比較的

体力・気力が比較的充実していることが、

必然的に前提となる ―

大薗先生の太陽のような笑顔と笑い声を前に、

そんなことを思っておりました。


前職である金融機関のシステムエンジニアとして勤務されながら

通信教育に学び、

大学院の博士課程を修了された後も、

大学で教鞭をとるまでに、

公募や論文選考に何度も挑戦し続けたと仰る大薗先生。


挫折しても、踏まれても、何度でも立ち上がってきた先生曰く、

「意志を強くするしかない」。

弱い自分を克服する方法として、

先生も実践された5年日記を勧めていらっしゃるそうです。

成りたい自分、目標を明確に掲げ、

日々の生活や、他人から言われたことなどを書き記すことで、

現状との差を認識する為のツールだとのこと。

目標を小分けにし、小さな達成を積み重ねながら、

足りないものを補填していくことが大切だと

実感していらっしゃるようです。


自分と周囲の心の動きを的確に知ることで、

対処方法を増やすことが出来る ―

心理学には、すぐに活かせるヒントが凝縮しています。

 

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来週は、

大薗先生のご専門である産業組織心理学について、

一歩踏み込んだお話を伺います。

出された宿題は、

「もしもあなたが経営者だったら。

 社員の皆さんに、

 円滑、かつ気持ちよく仕事してもらう為に、

 どんなことをしますか?」 ―

ご一緒に考えてみましょう。

                  石川真紀


【 ON AIR MUSIC 】

     My Girl / The Temptations


番組日記 | 2012年9月 2日 08:00

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