林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

サンデーユニバーシティとは?
日曜日に、「勉強より易しく雑学よりもためになる」話題をお届けしている番組
『林家正蔵のサンデーユニバーシティ』。
毎週、様々なジャンルの先生をお迎えして、興味深いお話を伺います。
その内容は、政治・経済・スポーツ・福祉・薬学・環境・観光・メディアなどなど、
多岐に渡っています。
受講生は落語家で、城西国際大学・客員教授を務めている
林家正蔵師匠と石川真紀アナウンサー。
聴けば、ヒザをポン!と打ちたくなるようなお話ばかり!
あなたも正蔵師匠や石川アナと一緒に、楽しい授業を受講してみませんか?

6月26日(日)発想の種

今週は、

城西大学 薬学部 教授、

真野 博(まの・ひろし)先生の授業でした。

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食品機能学がご専門の真野先生に、

今回は、骨と柚子の関係をテーマに、お話しいただきました。

柚子には、

柑橘系の果実の皮や種がたいてい持つ、ノミリンという成分が含まれていて、

そのノミリンが、

私たちの体の骨にとって重要な働きを持つと期待されているのだそうです。


ノミリンには、抗酸化、抗肥満、抗腫瘍、血圧低下など

多様な作用が期待できることがわかっていて、

先生たちは、現在、

骨への作用についても、研究を進めている段階とのことです。


私たちの骨には、もともと、

骨を作る骨芽細胞と、骨を壊す破骨細胞とが共存し、

自分自身で新陳代謝を繰り返しています。

それが、病気や加齢によって、破骨細胞が増え過ぎると、

骨粗鬆症になる可能性が高まるのだそうです。


真野先生たちが研究されているのは、

増え過ぎてしまった破骨細胞を、ノミリンがやっつけてくれる作用。

さらに研究が進められ、その効果が検証されて、実用化されるようになれば、

お痛みや困難から解放される人が増えるかもしれません。


ノミリン以外の栄養成分、

例えば、

イソフラボン ( 大豆 )、ビタミンK ( 納豆 )、

ポリフェノール ( ワイン )なども、

骨粗鬆症の予防や健康の為に、積極的に摂りたいところです。


今回の授業では、

真野先生から、研究室の基本姿勢が垣間見られる場面も。

柚子にとっての皮や種のように、

以前は捨ててしまっていたものから研究対象を探すのが、

伝統的な姿勢なのだとか。

人々の役に立ち、大勢に喜ばれる研究は、

身近な発想の転換から生まれる-

先生たちは日々、それを体現していらっしゃいます。

                   石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
   Rainbow / Meja


番組日記 | 2016年6月26日 08:00

6/26・7/3(日)ゲストの先生は・・・

城西大学 薬学部

教授  真野 博(まの ひろし)先生

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食品機能学がご専門の先生です。

前回、ゆずを丸ごと活用したペーストのご紹介をしていただきましたが、

そのゆずが、実は"骨の細胞"と大きな関係があることが判明!!

ということで、今回は、"ゆずと骨の関係"をテーマに掘り下げていきたいと思います。

 

 


| 2016年6月21日 15:18

6月19日(日)ガラパゴス&スタンダード

今週も、

城西大学 現代政策学部 教授、

佐藤純訟(さとう・じゅんしょう)先生の授業。

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今回は、折々、話題に上る、株主優待のお話から始まりました。

株主さんたちにとっては、株主優待の内容次第で、

株式を取得・保有する動機になることも少なくありません。

株主優待は、会社法上、規定されているものではなく、

導入していない企業もあります。

つまり、企業にとって、株主優待は財務負担となる為、

イメージアップや資金調達、M&A ( 合併・買収 ) 対策などとして、

優待制度を設けているのだそうです。


他方、配当金は、持ち株数に応じて必ず配当されますが、

優待制度は、〇〇株以上保有している株主が対象と階段式の為、

株主さんたちにとっては、不平等性が問題視されています


そして、株式をめぐる動きで、日本でも大規模に報道されるのが、

M&Aに関するニュース。

株式会社である以上、企業の経営者は本来、株主が選択して決めるものですが、

買収した側が経営権を持つのは、

善なのか、悪なのか、当事者によって世論が分かれるところです。

違法性を問われると、実際、裁判所の判例も、マチマチですし、

買収した側が経営者として優秀な可能性もあるのが現実です。


M&Aという事態になった場合、

当事者である企業や株主さんたちにとっては、少なからず変化が生じ、

先行きが見通せない状況となりますが、

佐藤先生のお話で考えさせられたのが、

「世界的に見て、日本だけで固まっていては、業績が期待できない時代。

 少しずつでも慣れていかないと」という、避けられない趨勢。

日本は様々な分野において、孤立を意味するガラパゴス現象を指摘されます。

市場の変化に対応し、成長し続ける企業である為には、

自分たちが持つ特性を活かしながら、

グローバル・スタンダードも視野に入れることが不可欠となります。


時化た大海原に漂う小舟のような不安感は拭えませんが、

先生が仰っていましたように、

「儲けだけを優先するのではなく、

 従業員、ユーザー、周囲の方々が共存することで、

 企業は存在する」という言葉から、

これからも企業や経済活動の主体が人であることが実感でき、

人間らしい暮らしが社会の基盤であることの重大な意義を再認識しています。

                   石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
   I Like Chopin / Gazebo


番組日記 | 2016年6月19日 08:00

6月12日(日)投資に値する本物を

今週は、

城西大学 現代政策学部 教授、

佐藤純訟(さとう・じゅんしょう)先生の授業でした。

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商法がご専門の佐藤先生に、

「高校生でもわかる株式のお話」をテーマに、授業していただきました。


2009年から紙の株券が廃止され、

ペーパーレス化、電子データ登録化がなされました。

その背景には、紙の株式に盗難・紛失のリスクがあり、

取り引きで受け渡しをする際、偽物が横行するなどのデメリットを

解消する目的が。

電子化されて以降は、保有する株式に関して、

各株主のもとへ、メールや郵送で随時、確認情報が送付され、

安全性が確保されたという経緯があるのだそうです。

また、かつての紙時代には、額面株式と無額面株式が存在した株券が、

現在は、無額面株式のみとなっています。


株主が持つ権利には、大きく分けて自益権と共益権があり、

個人投資家にとっての自益権は、

配当請求権、共益権は、株主総会での議決権が主なものとなります。

配当に関しては、

利益がないのに配当することを禁じる、

通称・ ' タコ配当 ' と呼ばれる法整備がなされ、

配当は剰余金を原資にするよう定められています。


投資とは、本来、

長期間を見据えて会社を育てることを最たる目的としてきたはずですが、

近年では、株価が下降すると経営に介入したり、売り抜けたりする、

中・短期で回収を目指す外資系投資ファンドの動向などが顕著になってきています。


株主さんにとっては、今日の内容は、

ごく初歩的な当たり前のお話だったことと思いますが、

投資経験のない私にとっては、新鮮なことばかり。

これから日本の企業や商品・サービスへの投資を検討される外資系のご関係者には、

どうか、対象の質を見極めて、本物を育てていただきたく、

また、自国の商品・サービスを世界に発信する立場の私たちは、

本物を大切にできる多角的な視点を培い続けていたいと、

強く願います。

                   石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
   Jessie's Girl / Rick Springfield


番組日記 | 2016年6月12日 08:00

6/12・19(日)ゲストの先生は・・・

城西大学 現代政策学部

教授  佐藤 純訟 (さとう じゅんしょう)先生

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商法がご専門の先生に今回お伺いすることは・・・

 

ズバリ  "株式"

 

株式投資 ・ 株主優待 ・ 企業買収による持ち株の価値 など、

実際に気にかけている方も多いと思います。

では、私たちは一般的に株式についてをどれだけ理解しているのでしょうか?

今さら聞けない、今だから聞きたい、株のこと。

先生にわかりやすく解説していただきましょう!

 


| 2016年6月 8日 15:19

6月5日(日)需要と供給、理想と現実

今週も、

城西国際大学 経営情報学部 准教授、

阿部信太郎(あべ・しんたろう)先生の授業。

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今回は、私たちの生活に密接な消費者の権利に関する授業でした。

 

1995年に、製造物責任法 ( 通称・PL法 )が施行されて以降、

消費者の不注意を避ける為、

メーカー側にとって不利と思われる表示も含めて注意表示が拡充され、

不具合や事故が発生した場合、

検証して改善する体制に移行した経緯があります。

しかし、不具合や事故が全くなくなるわけではなく、

注意表示も、「 全ての方に当てはまるわけではありません 」、などと、

申し訳程度の表示に止まっている場合があり、

私たち消費者が、

商品・サービスを100%安心して使用できる環境には至っていません。


先生も仰っていましたように、

「 消費者も、自分で学習して、賢くなって! 」 という課題は、

どれだけ商品・サービスが向上し、

法整備が改められたとしても、

達成されることはなく、

あるいは、達成されない方が良いのかも知れません。


消費者にとっては、

安心・安全を最優先にしたくても、家計と折り合う線は越えることができず、

供給する側にとっては、

本当に良いモノを追求したいという理想も僅かながら抱きつつ、

今は、とにかく

売れるモノを世に送り出すことが優先されているように思えることも少なくありません。


表示や産地、さらには燃費など、

多種多様な偽装がはびこる現代。

少なくとも私たちの生命や健康に関わる業界の皆さんには、

その重責を自覚していただきたいものです。

                   石川真紀


番組日記 | 2016年6月 5日 08:00

5月29日(日)消費生活の能動性

今週は、

城西国際大学 経営情報学部 准教授、

阿部信太郎(あべ・しんたろう)先生の授業でした。

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先生には前回も、

消費者の視点で社会を眺める見方を教えていただきましたが、

今回は、消費者の安全をテーマに、

暮らしの中の事故について授業していただきました。,


外出先での事故よりも意外に多いのが、自宅での事故。

中でも、高齢者や乳幼児が事故に遭うケースでは、

毎年、同じような事故が多いのも特徴なのだそうです。

お正月には餅をノドにつまらせてしまったり、

思わぬ場所で転んだり・・・

高齢者の場合は、今までできていたことが、次第にできなくなることによる事故、

乳幼児は、できなかったことが、できるようになり、

行動範囲が広がることによる事故が多く、

家族の注意が大切です。


消費者庁では、様々な商品について、

消費者の注意が必要な場合の喚起や、

事故の事例、

あるいは、改善、回収の事例を公表しています。


近年、問題となった商品では、

こんにゃく入りゼリー、

カプセル型液体洗剤、

ボタン電池式の玩具、

ライター、

ななめドラム式洗濯機、

キックスケーター・・・と、

ざっと挙げただけでも多種多様。

想定外の事故が起きた場合、

かつては、

消費者の不注意と片付けられるケースも少なくありませんでしたが、

現在は、メーカー側が、

賠償責任を問われる事態を避けるべく、

対策をとる傾向が強くなってきています。


事故に遭い、

肉体的な痛みや精神的苦痛を強いられるのは私たち消費者ですから、

まずは、自分たちで細心の注意を払いながら生活したいところ。

そして、注意していても事故が起きてしてしまうことを、

商品を提供するメーカー側は、ある程度、想定し、

実際に事故が起きた時の保障もまた、想定しておいてほしいところです。


対価を支払って商品・サービスを享受している、私たち消費者。

その商品・サービスに不都合がある場合、

どのように不都合なのか、億劫がらず報告することで、

商品・サービスの改善・向上につながる面もあることを、

心にとどめておきたいと思います。

                   石川真紀


番組日記 | 2016年5月29日 08:00

5/29・6/5(日)ゲストの先生は・・・

城西国際大学 経営情報学部

准教授 阿部 信太郎(あべ・しんたろう)先生

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消費者政策をご専門とする先生に、これまで詐欺やギャンブル依存症の現状について伺ってきました。

今回テーマにする、消費者問題は・・・

"暮らしの中の事故"

年齢によっておこる事故・度合は、大きく異なりますが、それぞれどのような事が日常にあふれているのでしょうか?

私の家は大丈夫と思っている方、再度私たちと一緒に考えてみましょう。


| 2016年5月24日 16:23

5月22日(日)みて、きいて

今週も、

城西国際大学 メディア学部 教授、

掛尾良夫(かけお・よしお)先生の授業。

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今回は、日本における映画教育と、映画産業の二極化について、

お話しいただきました。

 

様々な映画祭で、昔も今も高い評価を得ることの多い日本映画。

しかし、日本の映画市場は他の国から見るとかなり異質で、

日本から他国へ輸出され、世界で広く受け入れられるかというと

難しいのが現状なのだそう。

その問題点として、幾つかヒントになる考え方が、

披露された授業となりました。


映画産業の面では、中国や韓国など、歴史の浅いアジアの国・地域に比べて、

古い歴史を持つ日本。

その分、制作過程に保守的な部分が多く存在するのは確かなようです。

映画の世界市場では依然として、ハリウッド映画が中心的存在であり、

中国市場が爆発的に拡大する中、

映画という産業、文化が目指す方向性が、

今まさに問われています。


現状をどう分析し、何を課題に据えるか ― 

家族や集団よりも、個人が尊重され、

社会情勢や経済が一朝一夕に変貌する時代、

投資を回収し、かつ文化水準の向上を目指すという二律背反の中で

もがき苦しむ様子が、

様々な業種で見受けられます。

誰かと共通の体験をする安心感も、

自分だけが知っている楽しみを持つことも、

どちらも満たしてくれるものこそ映画なのかも。

その実現には、

映画を供給する側が、メジャーもマイナーも、集客力も予算も様々な作品に投資し、

そして、鑑賞する側も、面倒がらず、まめに面白がること習慣づける、

そうした両輪が欠かせません。


加速度的に忙しくなってしまった日本人。

心のゆとりを取り戻すには、

映画も、ラジオも、いいものですよね。

                   石川真紀


番組日記 | 2016年5月22日 08:00

5月15日(日)共同制作という結晶

今週は、

城西国際大学 メディア学部 教授、

掛尾良夫(かけお・よしお)先生の授業でした。

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釜山国際映画祭が創設された1996年当初から、

映画の共同制作に携わっていらした掛尾先生。

現在は、

城西大学同様、創立50周年を迎えた韓国・東西大学と共同で

学生さんたちによる映画制作の指導に当たっていらっしゃるとのことで、

作品に込める思い、制作秘話などをお話しいただきました。

 

映画の主人公は、

韓国併合当時、韓国から日本へ渡ってこられた海女さんたち。

重厚なテーマのもと、実話とフィクションを絡めた作品に仕上げる為、

企画の段階から何度も練り直し、

日韓双方の人々が抱く思いの差異を埋めながら

脚本を構成されたそうです。

中心人物となる海女の女性はご本人が演じ、

それ以外の俳優と、

監督、脚本、カメラなど、現場はほとんど日本と韓国の学生さんで運営。

教育の現場としては、

グローバルな感覚・反射神経を身に着けることが目標だと、

先生は仰います。


学生さんたちは、今、どんな課題を抱えているのか、

掛尾先生にお訊ねしましたところ、

お応えは、こういうことでした。

「 相手のことを知ること 」。

作品のテーマの深さについては言うまでもなく、

歴史や背景など基礎的な部分を理解した上で、

相手を尊重し、文化を学ぶことを通じて、

まずは知ろうと努力することが人間関係やモノづくりの基本であることを、

先生のお話から再認識しました。


共同制作によって生み出される作品は、

今年10月の釜山国際映画祭でお披露目される予定で、

その後、東京など関係各所で順次、上映会も企画されているとのこと。


作品を通じて、距離も時空も超えた交流が深められ、

その結晶が形作られることの意義深さを思わずにはいられません。

                   石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
   Take A Chance On Me / ABBA


番組日記 | 2016年5月15日 08:00

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