林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

9月27日(日)理学療法・入門編

今週は、

城西国際大学 福祉総合学部 准教授、

原田恭宏(はらだ・やすひろ)先生の授業でした。

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脳神経科学がご専門の先生に、

理学療法について、入門のお話を伺いました。

病気・怪我・加齢に伴って、

何気ない日常生活動作が困難になった場合、

運動療法や物理療法を用いて

少しでも元の生活に戻すよう導くのが、

理学療法。

起きて、立って、歩くことを主なアプローチとして、

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が役割分担の上、

リハビリテーションに当たっているのだそうです。


この授業中、

自ら、脊柱管狭窄症であることを明かした正蔵師匠。

長年、高座を務めるご職業柄、

ご本人曰く、「齢50の坂を越えてから」痛みを自覚するように。

原田先生も、

例えば、プロスポーツ選手が、

比較的早期に、変形性膝関節症にかかるケースがあるように、

骨に関するトラブルは、

職業によって進行具合が違うのは事実と仰います。


他方、近年は、

生活習慣病に起因する重大な障害や、

加齢に伴う症状により、

理学療法を用いる場面が増加している傾向も。


主治医の先生から

「完治は難しい。上手く付き合っていきましょう」と告げられているという

正蔵師匠。

では、上手く付き合っていく為の方法とは・・・?

来週の授業では、原田先生のご指導の下、

正蔵師匠がデモンストレーションに臨みます。

                  石川真紀


番組日記 | 2015年9月27日 08:00

9/27・10/4(日)ゲストの先生は・・・

城西国際大学 福祉総合学部

准教授 原田 恭宏(はらだ・やすひろ)先生

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先生のご専門は、脳神経科学です。

スポーツ医療の面で科学は大きく関わっており、近年導入が進んできている"理学療法"でも活用されています。 

怪我だけでなく、老化による体の痛みの緩和に活用される理学療法。

体に対して一体どのような方法でアプローチしていくのでしょうか?

また、脳との関係は・・・?

 

腰痛や膝の痛みにお悩みの方、どうぞご期待ください。


| 2015年9月21日 08:00

9月20日(日)演出によるイメージ

今週も、

城西国際大学 国際人文学部 准教授、

吉城寺尚子(きちじょうじ・なおこ)先生の授業。

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今回の例題は、フランケンシュタインとドラキュラでした。

 ' フランケンシュタイン 'の一般的なヴィジュアルイメージは、

巨躯で四角い顔、頭にボルトが刺さっていて、傷だらけ、というものですが、

実際のところ、フランケンシュタインは博士の名前で、

原作では、怪物(モンスター、クリーチャー)と称される無名の存在。

巨体で皮膚が黄色く、醜いと形容されているものの、

どのように ' 醜い ' のかは、詳説されていないそうです。


そして、興味深いのが、

映像化された時のキャラクター設定。

原作では、

怪物が読書することで人間らしい知性・感情を学ぶ場面がありますが、

映画では、ほとんど言葉を発せず、

周囲の会話や情報を理解できていないような描写が。

映像化する際には、いわゆる演出によって、

大勢の人々が理解しやすいとされる設定に、

半ば強引に導くことが少なくないようです。


一方の、ドラキュラ。

原作は、

周辺人物の日記や手紙、記事、報告書、録音の文字起こしで綴られ、

実際にドラキュラ伯爵自身が姿を見せるのは、

ラスト、人々と対決する場面だけとのこと。

また、近代国家が成り立つ前の20世紀初頭、

ヨーロッパ各地では君主政治によって民を治めていた、その労苦が、

ある種の象徴として

「ドラキュラ」という小説を生み出した背景も垣間見られます。


今回2週にわたる授業で取り上げられた主人公・物語は、いずれも、

100年以上の時を経て語り継がれている作品ばかり。

これから始まる秋の夜長、

各原作と向き合い、

固定化したイメージを、1つ1つ覆してみるのも一興です。

                  石川真紀


番組日記 | 2015年9月20日 08:00

9月13日(日)魔女と魔男

今週は、

城西国際大学 国際人文学部 准教授、

吉城寺尚子(きちじょうじ・なおこ)先生の授業でした。

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西洋美術史がご専門の先生に、

美術に限らず広くイメージが社会に与える影響をテーマに、

解説していただきました。


例題に挙げられた魔女もヘラクレスも、

私たちがイメージとして抱いているのは、

主に、童話の挿絵や映画などによるもの。

魔女は、三角帽子をかぶり、鼻が尖がったお婆さんで、

箒に乗って空を飛んだり、人を蛙に変えたり、呪文を唱えたり、

鍋で何かを煮ている怪しい存在というのが、

定番のヴィジュアルイメージとなっています。

しかし、

中世末期、15世紀末の文献に掲載されている魔女たちの図像・挿絵を確認すると、

頭が動物に変化していて、

干し草を集める二股の農機具に跨って飛んでいます。

他方、魔女の行動としては、

サバトと呼ばれる魔女や悪魔を崇拝する集会に、箒で飛んでくる魔女も居て、

怪しげな薬を作ったり、小さな魔物のような獣を連れていたりと、

今に伝わる定番イメージと似通った面も。


古今東西、女性蔑視や、男尊女卑など、

人の歴史に付きまとってきた根強い考え方が存在しますが、

師匠も仰っていたように、

魔女は居ても魔男が居ないのは、

古代から、女性への畏敬の念があったからなのかも知れません。

自分に出来ないことが出来るとか、

自分とは違うとか、

人が複数存在する所には、

畏れや、妬み、憎悪が生まれ、増幅してしまう萌芽も存在するようですが、

これから先、未来の世界は、

異なることを受け入れ、お互いを尊重し合い、

共存・共生を目指していきたいものです。

                  石川真紀


番組日記 | 2015年9月13日 08:00

9月6日(日)お金でモメないために・・・

今週も、

城西大学 現代政策学部 准教授、

佐藤一郎(さとう・いちろう)先生の授業。

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今回は、先週の授業を踏まえて、

大学生と奨学金の話題から始まりました。

奨学金の中には、返済不要の給付型もありますが、

多くは返済を要する借金。

平成22年のデータでは、大学生1人当たり、

平均300万円程度、奨学金の貸与を受けているものの、

卒業後、返済できない人や、

そもそも、返済義務があることを知らない人もいるのが現状です。


日本学生支援機構から奨学金を借りている人が

3か月以上、返済を延滞すると、

信用情報機関に金融事故情報が掲載されます

( いわゆる、ブラックリスト  )。

そして、金融事故情報があると( ブラックリストに載ると )、

住宅ローンや自動車ローンを申し込もうとしても断られたり、

クレジットカードが使えなくなったりすることが考えられるのだそうです。

しかも、延滞が解消できたとしても、

解消されてから5年が経過するまでは、

金融事故情報のデータが削除されない仕組みになっているとのことです。


奨学金の貸与を受ける際には、

こうした要領を把握する必要がありますが、

学生自身が責任を持って行動できるよう、

教育機関や家庭が指導を強化することも大切です。


お金に関する話は、身近な人ほど話しづらく、

触れたくない、気後れする場合もあるものですが、

大事に至る前に、

話し合っておいてはいかがでしょうか。

ただし、デリケートな話題ゆえ、

言葉遣いには、くれぐれも慎重に・・・。

                  石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
   Tracy / The CUFF LINKS


番組日記 | 2015年9月 6日 08:00

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