林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

12月27日(日)世界への扉

今週も、

城西大学 経済学部教授・経済学科主任、

増山 隆(ますやま・たかし)先生の授業。

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今回は、先生のご専門のうち、もう1つの重大な分野、

英語力と国際人としての資質の強化について、

現在の取り組みを報告していただきました。


経済学部教授として教えていらっしゃる一方、

学内の国際教育に関する組織のメンバーとしても活動中の増山先生。

英語力に関しては、

日頃、学生さんたちと接する中で、

読み、書き、聞く力は独学できるものの、

話す力は、英会話をしないかぎり上達しないことを

痛感していらっしゃるそう。

他方、特に東南アジアからの留学生たちの佇まいを通じ、

言葉だけでなく、

身振り手振り ( =ボディランゲージ ) を上手に取り入れることで、

情熱的な意思疎通をはかることは可能だということも

実感してこられたとのことです。


これらのことを踏まえ、

国際的な視野を広げるには、とにかく好きな外国を旅することが重要。

その入り口は、スポーツでも、食でも、友人の母国でも、

どういった理由であれ、

教材だけでは長続きしない何かが得られるものです。

そして、生きた外国語に触れることで、

教科書で習得したフレーズの意味を体に浸みこませることができ、

逆に、窮地に立たされて初めて、

これから習得すべき語彙や背景の存在を自覚することもあります。


学校法人城西大学が2012年から毎年参加している

アジアサマープログラム。

東金・安房・坂戸の3キャンパスが主催した

2015年7月のプログラムには、9つの国・地域から130人以上が参加し、

3週間の凝縮した期間に、

未来へとつながる、

かけがえのない絆の構築に成功したとのこと。


人の往来が世界規模となり、

日本も

これから2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、

加速度的に国際感覚が増していく時期。

知りたいことがあるから話しかけ、

もっと相手のことを知りたいから会話が進むのは、

どんな言語・文化であっても世界共通です。

あれこれ考え過ぎる前に、

笑顔で気軽に目を合わせてみると、

素晴らしい世界への扉が、自然に開くことでしょう。

 

さて、今年も1年、サンデーユニバーシティをお聞きいただき、

ありがとうございました。

どうぞ良い年末年始をお過ごしになってください。

                              石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
   二人の架け橋( Make It With You ) / Bread


番組日記 | 2015年12月27日 08:00

12月20日(日)市場での適正

今週は、

城西大学 経済学部教授・経済学科主任、

増山 隆(ますやま・たかし)先生の授業でした。

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大手信託銀行で31年間勤務され、

現在は、

金融論、貨幣経済論、ビジネス英語をご専門に

教壇に立っていらっしゃる増山先生に、

信託銀行とは、信託という概念の成り立ちなど、

入門のお話を伺いました。


通常の銀行業務に加え、信託業務も取り扱うことから、

金融のデパートと称される信託銀行。

その取扱い商品は、

投資信託、遺言信託、不動産信託、教育資金贈与信託など、多岐に亘り、

一般的な銀行に比べて、委託者や受益者と呼ばれる関係当事者が多い分、

顧客に、より深く関わる業態だということが分かります。


信託という考え方の歴史は古く、

紀元前1700年頃、古代メソポタミア文明の時代から存在。

商人が商品を行商に預けて販売する代理業務や、

戦地へ出兵する前に財産を教会に寄託する風習などが、

その始まりとされているそうです。


今も昔も変わらないのは、

相手が信頼できるか否かを見極めて託すこと、

そして、

元本保証されず、相場により変動する商品・サービスを選択する場合の

目を養う大切さ。


営業担当や第三者からの勧めを受けて決断したり、

どのタイミングで売買を実行するか、

自分に合う行動か、など、

全ては自己責任が前提の行為。

重大な決め事には、充分な知識と、熟慮が欠かせないという現実を、

改めて思います。

                  石川真紀


番組日記 | 2015年12月20日 08:00

12/20・27(日)ゲストの先生は・・・

城西大学 経済学部

教授・経済学科主任 増山 隆(ますやま・たかし)先生

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約31年間、大手信託銀行を中心に国内外を飛び回られていた先生に、今回は"信託銀行"について、活用方法やその歴史について教えていただこうと思います。

今の自分というより、次の世代へ残すもの・・・。あなたも信託について考えてみてはいかがでしょか?


| 2015年12月14日 08:00

12月13日(日)貼り薬のような人

今週も、

城西国際大学 薬学部 准教授、

長谷川哲也(はせがわ・てつや)先生の授業。

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先生のご専門である、貼付薬 = 貼り薬 は、

貼った個所に効く局所作用性と、

血液を通って全身を巡る全身作用性とに大別され、

現在使用されている全身作用性の貼り薬は、

狭心症、ニコチンパッド、アルツハイマー型認知症、

パーキンソン病、過活動膀胱など、

活用の幅が広がっているとのこと。

そして、

血中濃度の調整や投与期間、副作用のリスクなどを考慮し、

飲み薬と貼り薬は、

それぞれのメリット、デメリットを補完し合う存在であることも

解説していただきました。


高齢化社会にある現代、

全身作用性の貼り薬が身近な存在となってきていますが、

貼り薬の小型化が進んでいることにも注意が必要。

貼り薬の面積が倍になると、

皮膚に浸透する速さも倍になることを認識し、

自分自身で貼る場合も、

家族や身の回りの方の看病・介護をされる場合も、

用法・用量を正しく守ってほしいということでした。


正蔵師匠が仰った、

「 じんわり効く、

  やさしい貼り薬のような人でありたい 」 という表現。

専門的な表現でないことは承知の上で、

なかなか絶妙な表現であります。

医療・投薬が、本来、手当てをするというものであるならば、

症状や患部を包み込むように貼り付け、

薬効を、じっくり浸透させる貼り薬には、

人の体温に近い、やさしさが反映されているような気がします。

                  石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
   Honesty / Billy Joel


番組日記 | 2015年12月13日 08:00

12月6日(日)使用上の注意

今週は、

城西国際大学 薬学部 准教授、

長谷川哲也(はせがわ・てつや)先生の授業でした。

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医療薬学分野のうち、

薬物の体内動態がご専門の先生は、

主に、貼付薬 = 貼り薬に注目して、

その進化を研究していらっしゃいます。

貼り薬には、

貼った所に効くものと、血液に入って効くものとがあり、

対象となる症状と、

効く時間、効果の強さに合わせて、使い分けられているのだそうです。


また、貼り薬には、初回通過効果や経皮治療システムといった利点があり、

現段階では、実用化されたものは一部に止まっているものの、

将来的には、活用分野の拡大が期待されています。


初回通過効果とは、

一般的な飲み薬が、小腸で吸収された後、肝臓で分解され、

薬剤の一部が体内に入らないデメリットがあるのに対し、

貼り薬は皮膚を介して体内に入る為、

分解されないということを意味し、

血液を介して効く、経皮治療システムによって、

例えば、

認知症の患者さんなど、

薬を飲んだか否か記憶していない場合には、

周囲の人が、貼ってあるか否か確認することによって

服用の判断が可能となります。


薬学の分野も、

技術革新や製品の改良が どんどん進んでいますが、

最終的に使用するのは、私たち1人1人。

正蔵師匠のように、

腰の痛みでお辛い時など、

ついつい

貼り薬を多く貼ってしまった経験がおありの方もいらっしゃるかと思いますが、

お薬は、くれぐれも、

用法・用量を守って使うよう、心がけましょう。

                  石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
   My Cherie Amour / Stevie Wonder


番組日記 | 2015年12月 6日 08:00

12/6・13(日)ゲストの先生は・・・

城西国際大学 薬学部

准教授 長谷川 哲也(はせがわ・てつや)先生

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先生は、医療薬学分野の薬物動態学(投与した薬が体内でどのように動態を示すかを明らかにする学問)をご専門としています。

薬には様々な投与方法がありますが、体に負担なくわかりやすい方法で投与できると、生活もだいぶ変わるのではないでしょうか。

ということで、今回は"貼り薬"に注目していきます。

貼り薬というと、湿布薬を想像しますが・・・。今回の"貼り薬"は、湿布薬とは異なるものです。直接作用するものと全身作用するものがあるとのことで、その効果にどんな違いがあるのでしょう??

先生にじっくりお伺いします!


| 2015年12月 1日 13:27

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