林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

12月13日(日)貼り薬のような人

今週も、

城西国際大学 薬学部 准教授、

長谷川哲也(はせがわ・てつや)先生の授業。

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先生のご専門である、貼付薬 = 貼り薬 は、

貼った個所に効く局所作用性と、

血液を通って全身を巡る全身作用性とに大別され、

現在使用されている全身作用性の貼り薬は、

狭心症、ニコチンパッド、アルツハイマー型認知症、

パーキンソン病、過活動膀胱など、

活用の幅が広がっているとのこと。

そして、

血中濃度の調整や投与期間、副作用のリスクなどを考慮し、

飲み薬と貼り薬は、

それぞれのメリット、デメリットを補完し合う存在であることも

解説していただきました。


高齢化社会にある現代、

全身作用性の貼り薬が身近な存在となってきていますが、

貼り薬の小型化が進んでいることにも注意が必要。

貼り薬の面積が倍になると、

皮膚に浸透する速さも倍になることを認識し、

自分自身で貼る場合も、

家族や身の回りの方の看病・介護をされる場合も、

用法・用量を正しく守ってほしいということでした。


正蔵師匠が仰った、

「 じんわり効く、

  やさしい貼り薬のような人でありたい 」 という表現。

専門的な表現でないことは承知の上で、

なかなか絶妙な表現であります。

医療・投薬が、本来、手当てをするというものであるならば、

症状や患部を包み込むように貼り付け、

薬効を、じっくり浸透させる貼り薬には、

人の体温に近い、やさしさが反映されているような気がします。

                  石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
   Honesty / Billy Joel


番組日記 | 2015年12月13日 08:00

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