斉藤一美 ニュースワイド SAKIDORI! 毎週月曜日~金曜日 15:30~17:50 ON AIR
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記事一覧

  • 第855回:「Go To トラベル キャンペーン」なぜ前倒し?

    今動いているニュースを様々な角度から深く掘り下げる『ニュースオフサイド』
    安倍総理大臣が今日、豪雨災害に見舞われた熊本県を視察しました。今後の対応はどうなるのか?

    この現地視察について伝えてくれたのは田中正史記者。
    安倍総理は豪雨で甚大な被害が出た熊本県の球磨村と人吉市を視察。球磨村では、入所者14人が亡くなった特別養護老人ホーム「千寿園」を訪れ、黙とうしました。蒲島郁夫知事は、「熊本地震、コロナ、豪雨のトリプルパンチに見舞われても県民はめげずに取り組んでいる。支援いただきたい」と政府に対応を求めたということです。
    安倍総理は、4000億円を上回る規模の経済対策を取りまとめる方針を決め、プッシュ型の支援や応急型の生活支援をと語っています。
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    お電話を繋いだのは、「防災システム研究所」防災・危機管理アドバイザーの山村武彦さん。
    先週3日間、被災地に入り、球磨川流域を回ってきたそうです。
    「LPガスボンベがびっくりするようなところに引っかかっていて、水位がこんなところまで行ったのかと驚いた。近年、従来の雨の降り方と随分変わっていると感じるが、もうこれがニューノーマルなんだと、あたりまえのように考えるべきだ。」と語りました。
    避難=避難所とすぐに考えずに、自宅が安全ならば自宅が1番で、親戚や知人の家を頼ってみるとこなどもアドバイス。
    そして、現場でいろいろお話を聞いた中で、避難したくても体力の問題で2階に上がることさえ出来ないまま亡くなった方がいたことについて、山村さんは「こういう方たちを守るための仕組みを作らないと!」と指摘し、「これだけ災害が多い国なのだから、普段から災害に備える専門省庁《防災長》を!!」と訴えました。

    かねてから、積極的に防災庁設立を支持している金子さん。
    「いろんな川の特徴、水害が起こる川が自分の近くにあるかの確認も必要だと思う。風や雨が激しくなってからでは避難は困難だから躊躇なくというのが大事なんだと感じた。」
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    「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』
    政府は先週、「Go To キャンペーン」の観光分野の割引を今月22日から始めると発表。予定よりも前倒しで行われることになったのはなぜなのか、専門家にお話を聞き考えました。

    まずは、この内容と観光協会の反応を西村志野記者に伝えてもらいました。
    「Go To キャンペーン」はトラベル・イート・イベント・商店街と大きく4つに分かれていて、今回前倒しされたのがトラベル。旅行額のうち35%の割引と、旅行先の買い物などに使える15%分のクーポンを受け取れるというもので、利用回数の制限はないそうです。
    熱海市観光協会と草津市温泉観光協会の「キャンペーン自体はありがたいが...」という複雑な思いも紹介。
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    航空・旅行アナリストで帝京大学非常勤講師の鳥海高太朗さんは、「最低でも8月からスタートが適当だったのでは?少し早い。東京から地方に来るということで、受け入れ側の地方の方々がアレルギーのような反応もある一方で、4連休に間に合わせたい意図も見える。」と言います。
    また、九州が大変な時期にこのような発表もどうなのかと疑問視。
    鳥海さんによると、本来、旅行で使うはずのものなのに、一部のホテルでは「出張で使える」とうたっている場所もあるそうで、ルールをきっちり決めないと不正・悪用されかねないと危惧しました。

    なぜこの時期になったのか、国会担当の山本カオリ記者は、「官邸主導だからで、本音は経済を早く動かしたい。」と一言。
    このままでは職を失い、果ては命を失う人がどんどん増えるのではないかという意見のほか、観光地域からの陳情などが背景にあった模様です。
    これまで「STAY HOME」を訴えてきた政府が国民に旅行を進めるこの動きに、自民党内からも疑問の声が。キャンペーンが成功するか否かで安倍総理の求心力にも関わってくるとのことでした。


    石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』
    報道スポーツセンターから『ニュースパレード』の主な項目を紹介しています。
    今日は、鹿児島県知事選 で自公推薦の現職・三反園訓氏敗れるというニュースを取り上げました。
    任期満了に伴う鹿児島県知事選は12日投開票され、再選を目指した現職三反園訓氏が敗れ、新人で、元九州経済産業局長塩田康一氏が初当選。
    三反園訓氏は、2016年に脱原発を訴えて当選しましたが、その後、九州電力に拒否されたことによって発言はトーンダウン。原発ありきに転じてしまい、稼働させるか稼働させないかの議論もあきらめてしまったのが大きかったようです。
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    月曜コメンテーターの金子恵美さんが語り下ろす『今日のオピニオン』
    テーマは「地域の国土強靭化」
    大きな災害に見舞われている中で、この「国土強靭化」政策の必要性を改めて感じているという金子さん。
    しかし先週、政府が策定中の「骨太の方針」の中で「国土強靭化」の書き繰りが前年と変わっていないことを取り上げました。
    災害が頻発・激甚化している昨今、平成30年に「3か年、集中的にやっていこう!」と特に実施をすべきソフトとハードに関して、予算を大幅に増やして取り組んで、令和2年度の今年が3年目。
    これまで着実に進めてきましたが、まだまだ今回の球磨川氾濫のような被害が出ています。
    自治体の地域計画の策定で、地域の特徴・特性にそった「国土強靭化」の計画を作るとしているのですが、1741市区町村のうち、454自治体しか出来ていない現状も。
    「地方公共団体の責務として、早急に取り組んでいただいて、安全な街・国土強靭化を進めて欲しい。」と語ってくださいました。それぞれ自治体の地域計画を進めているかどうかは内閣官房のHPで見られるとのことです。
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    『SAKIDORIスポーツ』
    坂口愛美アナウンサーが、「日本相撲協会は今日、今月19日に初日を迎える大相撲7月場所について観客を入れて開催することを決定」など今日のスポーツニュースをお伝えしました。
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    『ニュースパレードアネックス』
    個人による「ふるさと納税」の寄付金総額が年間で5000億円を超える中、企業と地方自治体をつなぐ新会社が設立され、さきほど東京都内で記者会見が行われました。
    記者会見が行われた都道府県会館前から、吉田涙子記者のレポートです。
    「企業版ふるさと納税マッチングサポート」という新会社、地域活性化センターと東武トップツアーズが出資し設立されました。
    控除額が引き上げられたばかりの企業版ふるさと納税「地方創生応援税制」は申請をする必要があり、地方公共団体と企業をマッチングをさせ、企画をするなどの役目を担うのがこの「企業版ふるさと納税マッチングサポート」だとか。
    具体的な企業などは今のところ明かされていませんが、マッチング次第で色々な可能性が広がりそうですよね!


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    吉田愛梨レポーターの『SAKIDORI最前線』
    今日から月曜日のこの時間になりました!
    ご紹介したのは、明日7月14日に発売されるご本「戦争の歌がきこえる(柏書房)」。
    この本の著者で、音楽療法士の佐藤由美子さんにZOOMをつかってインタビューした音声を交えながら、この本を紐解いてくれた愛梨レポーターでした。

    【今日の1曲】 ミ・アモーレ / 中森明菜
  • きょうからお引越し

    月曜日サブキャスターの坂口愛美です。
    きょうから世の中SAKIDORI「SAKIDORI最前線」が月曜日にお引越し!
    リポーターの吉田愛梨さんと初めてスタジオでご一緒しました!
    きょうは、あす発売される本「戦争の歌がきこえる」を紹介してくださいましたよ~!
    放送終了後、色々お話させて頂きましたが、なんと同い年ということが発覚!
    これから毎週月曜日、よろしくお願いします~!


  • 戦争の歌がきこえる

    今週からサキドリ最前線、月曜日担当になりました吉田愛梨です。


    戦後75年。
    あす7月14日(火)に柏書房から発売の本
    「戦争の歌がきこえる」をご紹介しました。

    著者で米国認定音楽療法士の佐藤由美子さんに取材しました。
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    冒頭では佐藤由美子さんの「浜辺の歌」をちらっと聴いていただきましたが、
    アイリッシュハープの音色と佐藤さんのお声に癒やされますね。

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    佐藤さんは高校を卒業してアメリカに留学し音楽療法士の仕事を知り

    2013年から10年間、
    アメリカのホスピスで終末期の患者さんやご家族の方に音楽を通じて精神的、社会的、身体的サポートを行ってきた佐藤さんですが、
    その過程で第二次世界大戦の話を経験者から聞くようになりました。
    その内容は驚きの連続だったそうです。

    日本兵により友人を目の前で失ったけれども、「日本を愛している」と話した人、
    第二次世界大戦で、どういうものになるのか知らずに原爆の開発に携わった人、
    ドイツ系アメリカ人でありながらも、ナチスと戦った兵士
    日本占領下の中国で生まれ日本からもアメリカからも忘れられた人など、
    戦争を生き抜いた人のエピソードが書かれてあります。

    思い出の音楽が彼らの記憶を呼び起こし、
    日本人の佐藤さんに最期に何を語ったのか?

    日本の外からの視点で戦争を見つめなおすきっかけになるかもしれません。

    米国認定音楽療法士 佐藤由美子さんの本
    「戦争の歌がきこえる」柏書房より
    税込み1870円で明日発売です!


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