くにまるジャパン 極 文化放送 番組サイト

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7月22日 真夏のサウンズ・オブ・クール! これがイージー・リスニングだ パート2

今週のゲストは萩原健太さん。
3年前の夏に放送、大好評を戴いた「イージー・リスニング」特集のパート2をお送りしました。今回はすべて50年代の録音!
明日23日、オンライン・イベント「リモートCRT第2弾 アイ・ラヴ・ロックンロール ベスト・オブ・ロックンロール1961-1989」が開催されます。
ぜひご参加ください(チケット1500円)。
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*プレイリスト*
1. Mantovani & His Orchestra / Charmaine (1958 Stereo Version) (3:07)
*マントヴァーニ(1905~1980)
 イタリア生まれ、イギリス育ち。1940年から亡くなるまで、
 1951年に全米10位を記録した「シャルメーヌ」のほか
 「ムーラン・ルージュの歌」「グリーン・スリーヴス」等がヒット。
 ロック時代に入ってからも「80日間世界一周」「栄光への脱出」
 等が全米チャート入りするなど大活躍した。
 ヴァイオリンを数パートに分け、交互に主旋律を演奏させて
 リヴァーヴ効果を出す「キャスケイディング・ストリングス」の
 アレンジがサウンドの特徴。
「もともとは1951年のヒットなんですけど、58年になってからステレオで再録音していて、
 こっちのアレンジが大好きなんで、聞いてみてください!」

2. Percy Faith & His Orchestra / All My Love (Bolero) (3:13)
*パーシー・フェイス(1908~1976)
トロント生まれ。第二次大戦中にアメリカ市民権を得る。
「夏の日の恋」が9週連続全米№1などヒット曲多数。
「オール・マイ・ラヴ」も1950年全米7位を記録、
こちらはパティ・ペイジのヒットをカヴァーしたもの。
「むかしデパートのBGMってイージー・リスニングでしたよね。
 でも最近歌入りが多くて、あれはいかんですよね」(邦丸さん)
幼いころ、涼みに出かけた川崎さいか屋の光景が蘇ってくるそうです。
「そう、昔は音楽で涼をとるということがあったんですよ」(健太さん)

3. Mitch Miller & His Orchestra / Theme Song From "Song For A Summer Night" (3:11)
*ミッチ・ミラー(1911~2010)
 日本では「ミッチ・ミラー合唱団」でおなじみ。
 50年代~60年代初頭、コロンビアのA&Rのトップを務め、
 同時にTVシリーズ「ミッチと歌おう」で人気を博した。
 「ソング・フォー・ア・サマー・ナイト」は、人気TVドラマ
 (かつての日曜劇場のような一話完結モノ)、「スタジオ・ワン」
サマー・シアターの主題歌で56年に全米8位を記録した。
「サックス・ソロにしてもメロディをなぞるだけで、アドリブとか一切ないですね」(邦丸さん)
「昔、マイルス・デイヴィスがレス・ポールに、どうやったらヒットを出せるんだ、って
 聞いたことがあったんだそうです。そしたらレス・ポールは、あのマイルスに、
 メロディを吹け...と一言言ったらしいですよ」(健太さん)
「フェイクこそ不要不急(笑)」

4. Les Baxter & His Orchestra / (Theme From) "Medic" (Blue Star) (2:39)
*レス・バクスター(1922~1996)
 マーティン・デニーと並ぶエキゾチック・サウンドの代表格。
 「メディック」は1955年のシングルで、医療ドラマの祖、
 「メディック」のテーマ・ソング。ヴィクター・ヤング作。
 「ブルー・スター」と改題され、シャドウズ版もおなじみ。


*オープニング・ナンバー*
「ビハインド・ザ・レイン / ハーブ・アルパート」
「ホントはティファナ・ブラスの『シェルブールの雨傘』をかけたかったんだけど、文化放送になくて(笑)


★☆★☆★本編はこちらからお聴きいただけます♪(放送後一週間以内)★☆★☆★

7月15日 眼で聴いて、耳で視よう

久々におなじみ、大浦龍宇一さんを迎えてお送りしました。
最近では「家政婦のミタゾノ」に、一見悪役だが実はオネエ、という役でご出演されたとのこと。
「撮影現場もうんと遠くになったり、フェイスシールドをつけたり、様変わりしています」
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*プレイリスト*
★Bear /Matt the electrician
*マット・ジ・エレクトリシャン(1972~)
 見事なテクニックに裏打ちされた暖かくユーモラスな音楽で人気。
 完全アコースティックなのに「電気技師」というフザけた芸名。
 日本にも数回に渡ってツアーのため訪れ、最近では2018年に
 大浦さんの訪れた鎌倉のCafe GoateeでLIVEを。
★Barroom Girls/Gillian welch
「ネオ・フォーク・リヴァイヴァルの旗手」とも呼ばれる。
パートナーのデヴィッド・ローリングスと活動を共にしている。
「リヴァイヴァル」は96年のファースト・アルバム。
★The Times They Are A-Changin'/Richie Havens
*ウッドストックのオープニングを飾ったフォーク・シンガー。
 アフロ・アメリカンであり、ソウルフルな歌声が持ち味。
 2013年、72歳で亡くなっている。
*オープニング・ナンバー*
リッスン・トゥ・ザ・ミュージック/ドゥービー・ブラザーズ
以下、大浦さんからのメッセージです!
第9弾!テーマ「眼で聴いて、耳で視よう」
〜はじめに〜

くにまるジャパン極の皆さま。ご無沙汰しております。
またお会いできますことが嬉しい限りです。
今日はつい先日知った言葉、(眼聴耳視)がんちょうじじ、
というこの言葉ととともに3曲を選曲しました。
1「Bear」Matt the electrician

自粛になる前に、用事があって鎌倉に行きました。帰り道ふと路地道を入り、cafe Goateeという素敵なお店を発見。そこは、時々、外国からインディースフォーク、カントリーの新鋭ミュージシャン達を招いてライブするカフェでした。そのお店で流れていたいい感じの曲ばかり。自分の音楽の好みをマスターの伝えると、おすすめしてくれたのがこのMatt the electrician。
出会い。
音楽に限らず、人はどこでどう素敵な出会いがあるか分からないものです。足を運んで、そこで素敵な出会いがあった。僕はこういう時間が、出会いがものすごく幸せなのです。

ちなみに、素朴なメロディー、シンプルな楽器構成。そう、カントリーの素晴らしい風は着実に吹いて近づいていると思います!

2「Barroom Girls」Gillian welch

僕にとって音楽は、そこにどういう時間や思い出があったか。ということがとても大切だと思っています。

20代の時、あまり情報もない中で、どうやって音楽を知っていったか? その一つが、雑誌だった。
まさに、眼で聴いて、耳で視た。(眼聴耳視)がんちょうじじ、で、
当時、小さな記事の1つの文字を聴いて、Gillian welchのこのデビューアルバムに出会ったのです。
さて、この曲、2本のギターだけで、ここまで世界が出せるとはさすがです。普通、スライドギター的な音、ペダルスチールギターなど入ってきそうなのに、それがないところがまた良い。
30年代のアメリカンフォークのような、でも新しい曲。まさにリバイバル!
さらには、ボブディランのように、公式ブートレックシリーズも出ていて、こちらも、とても興味深い。


3 「The Times They Are A-Changin' 」Richie Havens

時代は変わる。
この曲に出会ったのは、映画「ワンダラーズ」の1シーンで、
カフェで、きっとボブディランとして登場していたであろうシンガー役の人が歌っていた曲を聴いて、なんだこれは!と思った17歳。
当時、ビデオを一時停止させてエンドロールから見つけ出したもの。
時代は変わる。「今の僕たちには何が必要なのでしょうか?」
あなたなら、何と答えますか?
最後はこのタイトルの曲で、
リッチーハブンスの声で締めくくりたいと思います。
今日の新しい時間との出会いに感謝を込めて。


大浦龍宇一


★☆★☆★本編はこちらからお聴きいただけます♪(放送後一週間以内)★☆★☆★

7月8日 リラックスしたいときに聴く! 70年代のホワっとした曲

相変わらずのコロナ禍で気分がパッとしない毎日が続きます。
そんな時にオススメ! な「ホワッとした」懐かしい70年代ポップス4曲を、
中村真理さんがセレクトしてくださいました。
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*プレイリスト*
1)涙の想い出/ブレッド
Everything I Own / Bread
*1972年に全米5位。もちろんデヴィッド・ゲイツの作品。
  失恋ソングと思われがちですが、亡き父を思い出す歌。
2)愛のエモーション/サマンサ・サング
Emotion / Samantha Sang
 *1978年の全米3位。サタデイ・ナイト・フィーヴァーで
  飛ぶ鳥を落とす勢いのビー・ジーズ作品で大ヒットを記録。
  サマンサは1951年生まれのオーストラリア人。
  69年にイギリスに渡った後、ビー・ジーズと活動していた
「サマンサの歌なんだけど、サビで聞こえてくるのは
 ビー・ジーズのバリー・ギブの声だけ(笑)」ということで
真理さんと邦丸さん、盛り上がっておりました。
3)星影の散歩道/ジェニファー・ウォーンズ
Right Time Of The Night / Jennifer Warnes
*1947年生まれ。レナード・コーエンとの活動で注目される。
 この後、80年代にはジョー・コッカーとの「愛と青春の旅立ち」
ビル・メドレーとの「タイム・オブ・マイ・ライフ(ダーティ・ダンシング)」など映画絡みでヒット。
4)テレフォン・ライン/ELO
Telephone Line / Electric Light Orchestra
*ELO代表曲の一つ。「オーロラの救世主」収録。全米7位。
★オープニング・ナンバー
ユー・アー・エヴリシング/スタイリスティックス


★☆★☆★本編はこちらからお聴きいただけます♪(放送後一週間以内)★☆★☆★


7月1日 セカンド・ラインに首ったけ! ニュー・オーリンズのドラマーたち

今週のゲストは、サンコンjr.さん。
7月17日に、ウルフルズの配信ライブが決定しました。
皆様、ぜひご参加のほど、よろしくお願いいたします。
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*プレイリスト*
1)ジャヴァ/スタントン・ムーア 
Java / Stanton Moore
*ニュー・オーリンズの「何でもアリ」バンド、ギャラクティック
  のドラマー。世界でニュー・オーリンズのドラムを教えている。
「アラン・トゥーサンを追悼して、彼が録音したアルバム、
 『ウィズ・ユー・イン・マインド』(2017)から」


2)イット・エイント・マイ・フォールト/スモーキー・ジョンソン 
It Ain't My Fault Pt1 & 2 / Smokey Johnson
*スモーキー・ジョンソン(1936-2015)
  50年代から90年代までニュー・オーリンズの音楽シーンで
  幅広く活躍。1993年に脳卒中のため引退。
  ニュー・オーリンズのドラム・スタイルについてのコメント。
  「違いはバスドラなんだ。子どもの頃からパレードを聞いて
   育っているからね。まずバスドラのプレイから学ぶんだ」


3)リヴァーボート/リー・ドーシー 
Riverboat / Lee Dorsey
*リー・ドーシー(1924―1986)
 ニュー・オーリンズを代表するR&B歌手のひとり。
70年のアルバム「イエス・ウィ・キャン」から。
 アラン・トゥーサンのプロデュース、バックはミーターズ。
ドラマーはジギー・モデリステ(1948生)で、彼は
 セカンド・ライン・グルーヴをポップ・ミュージックに導入した
 キー・パースンであるとみなされている。


4)ザット・メロウ・サクソフォン/ロイ・モントレル 
That Mellow Saxophone / Roy Montrell
 **アール・パーマー(1924‐2008)がドラムス担当。
 ニュー・オーリンズに生まれ、5歳でタップダンサーとなり
 12歳でショウのヘッドライナーとなる。ファッツ・ドミノ、
 リトル・リチャード等のバッキングを務めた後、60年代は
 「レッキング・クルー」の一員としてライチャス・ブラザーズ
 「ふられた気持ち」など凄まじい数の録音に参加。


★オープニング・ナンバー
アイ・ヒア・ユー・ノッキン/デイヴ・エドマンズ
「大好きな曲なんですよ。歌詞にNew Orleansが出てくるから、ちょうどいいと思って」(邦丸さん)


★☆★☆★本編はこちらからお聴きいただけます♪(放送後一週間以内)★☆★☆★

6月24日 ニール・セダカ、もう一つの黄金時代

月末の男、萩原健太さんが登場!
コロナ禍が世界を席巻して以来、様々なアーティストが自宅から音楽を配信する試みを行っていますが、その中の一人、大ヴェテラン、ことし81歳になるニール・セダカをピックアップ!
ニール・セダカ、毎日3曲ずつ弾き語りを配信してくれてます。
 これがいい味出してるんですよ」
セダカといえば60年代初頭、アイドル的な人気を博したことで有名ですが、ビートルズの襲来でアメリカでは影が薄くなってしまい、オーストラリアやイギリスなどに活躍の場を移していました。
しかし70年代を迎え、「雨に微笑みを」が全米№1を獲得したことで人気が再燃。74年から76年ごろにかけシングル・ヒットを連発、さらにカーペンターズやキャプテン&テニールなどへの提供曲が大ヒットしたことで「第二の黄金時代」が到来します。
「でもこの時代のオリジナル・アルバムがほとんど廃盤で手に入らないんです。
 配信にもまったく入ってなくて」という健太さんが、その貴重なLPをスタジオにお持ちくださいました!
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*プレイリスト*
1)Laughter In The Rain(雨に微笑みを)
言わずと知れた74年の大ヒット。バックは「ザ・セクション」の面々。
2)Breaking Up Is Hard to Do (Slow Version)
 *62年に全米№1を記録した自作を75年にリメイク。
  翌年にかけ全米8位の大ヒットとなった。カーペンターズや
  パートリッジ・ファミリーのカヴァー版でもおなじみ。
3) Born To Be Bad
*78年のアルバム「All You Need Is Music(愛は華麗に)」から。
4) Alone At Last
*77年のエレクトラ移籍第一弾「A Song(恋のアマリロ)」収録。
 「すごい好きな曲なんで、ミニ・コンサートにリクエストしたら...
  やってくれたんですよ!」と興奮気味の健太さん。
5) Betty Grable
*74年の「雨に微笑みを」収録。録音の数か月前に亡くなった
 女優・歌手のベティ・グレイブル(1916-73)に捧げた歌。
*オープニング・ナンバー*
「セパレイト・ウェイズ/ジャーニー」
何も思い浮かばなくて...ニールつながりで、ギターがニール・ショーンってことで(邦丸さん)


★☆★☆★本編はこちらからお聴きいただけます♪(放送後一週間以内)★☆★☆★

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