林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

3/5・12(日)ゲストの先生は・・・

城西大学 経営学部
教授 清水 公一(しみず・こういち)先生

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広告マーケティングがご専門の先生に今回伺うのは、『広告の移り変わり』について。

広告というと、ラジオ・新聞・テレビ・屋外広告・インターネットなど現在では数多くの媒体があり、しのぎを削っていますね。
その広告の歴史をのぞいてみると面白いことがわかりますし、その時代を象徴している広告の在り方が見えてきます。

一口に広告といっても、何が求められているのか、また何を伝えたいのか・・・。
先生のお話から読み取っていきましょう!

| 2017年2月27日 17:10

2月26日(日)自動上昇をやめるとき

今週も、

城西大学 現代政策学部 准教授で、

国際教育センター副所長、

飯尾唯紀(いいお・ただき)先生の授業。

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今回の授業で際立ったのが、

ライフ・ワーク・バランスを大切にするハンガリーの国民性でした。

スーパーマーケットは朝6時から、

役所や郵便局は朝7時から夕方4時までの営業と

社会全体が朝型の生活時間で、

その分、家庭や自分の時間を大切にするのが、

ハンガリー・スタイル。

日本と似ているのは、遅刻に厳しいことくらいでしょうか。


また、ハンガリーは消費税が27%と高い分、

福祉政策が充実。

医療費や大学の授業料(2校まで)が無料だったり、

食費は軽減税率が導入されるなど、

日本と比べると合理的で羨ましく思えます。


他方、宗教教育にも税金が投入され、

公立学校でも宗教の授業があるということで、

自分自身のアイデンティティや、暮らしについて、

しっかり学び、

それと同時並行で国際人を育てる教育も進んでいるのが、

現代ならでは。

伝統と文化を尊重、継承しつつも、

よりよい世界に向けて、未来志向で歩みを進めることが、

現代世界に生きる私たち共通の課題であることを再認識します。


先日、期せずして、

2024年夏季オリンピックの首都ブダペストでの開催招致断念を発表した

ハンガリー政府。

ドイツのハンブルク、イタリアのローマに続いての撤退で、

オリンピック離れに歯止めがかからない現状が浮き彫りになっています。

費用や開催規模という現実と、

アスリートの夢の舞台との間で揺れる地球号の住民たちは、

同時に、

いつの間にか想定外の速さで上昇し続けていたエスカレーターを降り、

地に足を付けた堅実な生き方を取り戻そうとしているのかも。

商業主義に走り、手におえない膨張を続けてきた歪みが、

至る所で生じてしまっている今を、

私たちはきっと、乗り越えなくてはなりません。

                    石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  There's a Kind of Hush ( All Over the World ) ~ 見つめあう恋

                         / Herman's Hermits


番組日記 | 2017年2月26日 08:00

2/19・26(日)ゲストの先生は・・・

城西大学 現代政策学部

准教授・国際教育センター副所長  飯尾 唯紀(いいお・ただき)先生

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ハンガリーの文化をご専門にされている先生に、今回は現在の難民問題やEU内で置かれている状況、今後の産業発展に向けての取り組みなどを伺っていきます。

税金が高いことで知られているハンガリーですが、その使い道は?
イギリスのEU離脱を受けて、影響は出てくるのか?

海を越えた地域 ハンガリーの異文化に触れてみましょう。

| 2017年2月13日 08:00

2月12日(日)話すこと、支え合うこと

今週も、

城西国際大学 福祉総合学部 助教、

大内善広(おおうち・よしひろ)先生の授業。

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今回は、

正蔵師匠ご自身の心境の変化から、

お話が始まりました。

以前は、他者と比較して、勝ち負けや褒賞を気にすることもあったそうですが、

今は、

「 自分は自分。

  自分が良いと思えるものになれば、
 
  例え、

  100人のうち、自分を評価してくれる人が1人~2人だったとしても、満足」

だと思えるようになったとのこと。

これを受けて、

大内先生も、「 良い考え方 」と賛同されていました。


そして、人と話すことの大切さについても解説。

心が折れても、自暴自棄にならない為に、

自分自身を支える機能を持ち、

話しているうちに心が整理されるという、

大きな意味があるようです。

話し相手の具体的なアドバイスは、あくまでも補助的なものと考えられ、

日常生活においては、

必ずしも専門家でなく、ごく一般的な話し相手が好ましいのだそうです。


親しい友人と話していると、

心が通うことの素晴らしさこそ、

生命の光であることに気づきます。

育った環境も、見聞きしてきたことも違うはずなのに、

様々な事象について共感したり、

価値観の近さを感じられるのは、まさに奇跡。

同じ時代を共有する者同士、

喜怒哀楽を分け合い、寄り添いながら、

言葉や振る舞いを通じて支え合っていられる ―

お互いに、そうした実感さえあれば、

人の心理も行動も、より良い方向に働き、

ひいては、争いも悲しみも、なくなる・・・んですよね。

                    石川真紀


番組日記 | 2017年2月12日 08:00

2月5日(日)挫折の恵み

今週は、

城西国際大学 福祉総合学部 助教、

大内善広(おおうち・よしひろ)先生の授業でした。

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教育心理学がご専門の先生に、

今回は、

「 挫けてしまった時に起こる人の心理 」について、

解説していただきました。


心理学において、

結果の原因をどこに求めるかという原因帰属は、

内的・外的、安定・不安定の組み合わせで4種類に分類され、

感じる本人と相手の性格や機嫌によって、

お互いの受け止め方も様々。

また、

ショックな言葉をかけられたり、挫折したりしても、

やれるだけやってみよう、なんとかして克服しようと思える

正蔵師匠のような方は、

好ましい心理状態にあり、適応的な考え方の持ち主なのだそうです。


元来、人には自己実現の欲求があり、

持って生まれた才能・能力を発揮したい、広げていきたい、という願いは

誰もが抱くもの。

人と比べて勝ちたいという気持ちを強く持つタイプの人が存在し、

スポーツなど勝ちたいと思うことが重要な場面もあるものの、

そもそもは、

自分なりの進歩・向上を受け入れることが大切です。


仕事や学業、スポーツや試験、人間関係...

日々の暮らしの中で、大なり小なり挫折はつきもの。

挫折の経験があるかないか、

その大きさは、など、

他人には知るよしもありませんし、

他人に知られるようでは、半人前 ―

そんな思いで、20代~30代を過ごしてきたような気がします。

挫けた分だけ、優しさを知り、

乗り越えた分だけ、心が育つはずです。

                       石川真紀                   


番組日記 | 2017年2月 5日 08:00

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