林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

12月4日(日)誇るべきチームワーク

今週も、

城西大学 経営学部 客員教授、

誉 清輝(せん・せいき)先生の授業。

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先生が来日されたのが、1973年。

以来、お勤めになった日本企業や地域社会など、

日々の暮らしの中で、

風習、慣例、文化の違いを実感されてきたそうです。


日本が改善した方が良いとお感じになるのが、

例えば、男性の育児への参加。

1980年代当時、従業員8000人という大企業にお勤めになっていた頃、

夕方、「子どもをお風呂に入れる時間ですので」、と退社しようとすると、

上司に驚かれ、

「それは女性の仕事でしょう」と言われたとのこと。

それから40年近くが経過した今もなお、

日本では、男性が育児に参加する為の制度が発展途上で、

取得率もまだまだ低い現状があります。

一方、

日本の良いところとして先生が挙げていらしたのが、

チームワーク。

リオデジャネイロ五輪の陸上男子400mリレーで、

日本が獲得した銀メダルに象徴されるように、

1人1人の力を結集した時の日本の組織の総合力には、

目を見張るものがあるそうです。


今回のお話しを伺っていて思い起こしたのが

サッカーやラグビーなどの日本代表選手たちの言葉。

特に、芳しくない結果だった場合、

「次に向けて、

 個人の能力・スキルを向上させたいと思います」という発言を

よく耳にします。

個人を尊重し、もてる力を存分に発揮する為には、

上手に引き出す同僚の存在も重要。

つまり、力を発揮できるチームへの信頼があればこそ、

個人の能力・スキルを伸ばせるのだと思うのです。


チームワークは1日にして成らず ―

個人の底力の革新を進めながら、

組織全体を俯瞰する目も持ち続けることが、

日本の長所であり、誇るべきスキルです。

                    石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
   PORCELAIN~微笑みに ふれて~ / Julia Fordham


番組日記 | 2016年12月 4日 08:00

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