林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

11月23日(日)諦観よりも、意思表示を

今週は、

城西国際大学 国際人文学部 客員教授、

鈴木崇弘(すずき・たかひろ)先生の授業でした。

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政治分析のスペシャリストでいらっしゃる先生に、

今まさに関心を高めるべき時期に差し掛かっている

政治の仕組みについて、

先生自ら、主に若い世代に向けてお伝えしたいと仰る内容を

ご解説いただきました。


選挙に行っても何も変わらないのでは・・・?と、

とかく、諦観してしまいがちなのが現実。

先生曰く、

「政治は急に全てが変わるということがないので、

 絶えず考え、選び、投票し続けることが大切」とのこと。

 

例えば、アメリカの場合、政党に青年部があり、

大学生・高校生が

政治・社会について考え、行動する環境が整っていますが、

日本は、未だそこまで至っていません。

その理由として、よく、

アメリカには、民主主義や様々な権利を勝ち取ってきた歴史があるのに対し、

日本は民主主義も権利も与えられた立場にあり、

自分たちで作り上げた意識が低い為と言われます。


私自身、たびたび行われる国政選挙や地方選挙を一市民として経験し、

また、

政治家や有識者の方々のお話を伺っていて思うのが、

少しずつでも民度を上げていくことの重要性です。

投票率の低い年齢層は、高い年齢層に比べて、

政策を立案・実行する上で軽視されることとなり、

その意味で、1回1回の選挙は決して個別のものではなく、

根底の部分で連続性を孕んでいるものだと感じています。

つまり、

大義がないとか、支持する政党がないとか、

候補者をよく知らないとか、

さらには、

自分一人投票に行かなくても、何も変わらない、などといった理由で

選挙に参加せずにいると、

その次の国政選挙・地方選挙においても

政治家や関係者たちに

権利を有しながら無関心な人と捉えられ、

負の連鎖から脱する足がかりさえも、

みすみす手放してしまうことになりかねません。


政治が私たちの生活に密着していると実感できるか否かは、

自分自身の意識の持ち方次第で

幾ばくかでも好転するはずで、

1人よりも2人、10人、100人と意識を高め合うことで、

やがて、

将来には高い民度を有した、成熟した日本社会へと繋がって行くはず。

投票は、大切な意思表示なのです。

                 石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  カリフォルニアの青い空(It Never Rains In Southern California) 
                         
                       / Albert Hammond


番組日記 | 2014年11月23日 08:00

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