林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

6月21日(日)座組というプロ集団

今週は、

城西国際大学 メディア学部 副学部長・教授、

金田克美(かねだ・かつみ)先生の授業でした。

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1980年に入社された日活で研鑽を積み、

88年には日本アカデミー賞優秀美術賞を受賞され、

映像美術の世界を牽引していらっしゃる金田先生。

これまで手掛けてこられた

「次郎物語」、「地下鉄に乗って」、「パッチギ」、「山桜」など

数々の作品を通じ、

時代考証や舞台となる土地の特徴、

当時の人々の日常生活をいかに画面に反映させるか、

試行錯誤を重ねていらっしゃるのだそうです。


映画においては、監督という大黒柱が居て、

その傘下に、右腕として構えるのが美術監督。

例えば、掛け時計1つとっても、

監督のイメージに合わせて5~6個、候補を用意し、

その中から1つが選ばれることも。

世界のクロサワこと、黒沢 明監督のように、

頭の中に、絶対的な映像イメージがあり、

上意下達のスタイルをとる監督もあれば、

美術は美術監督にと、

各部門を担当するスタッフに一任するタイプの監督もあり、

おしなべて、

傑作が出来ると次も同じ座組で、と、

関係者の絆が深まっていく傾向にあるものだということです。


金田先生が美術を手掛けた最新映画は

今秋公開予定の「起終点駅 ターミナル」。

場所選考に苦労されたという

舞台・釧路の家屋に注目、ですね。

                  石川真紀


番組日記 | 2015年6月21日 08:00

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