林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

8月30日(日)大学生と金融教育

今週は、

城西大学 現代政策学部 准教授、

佐藤一郎(さとう・いちろう)先生の授業でした。

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元銀行支店長のご経歴がおありの先生に、

銀行の社会的使命、あるべき姿について、ご解説いただきました。

預金を安全に預かり、

返済してくれそうな相手を選んで融資することが、

銀行の主な役割。

世界的な経済不安が相次いだ近年は、

企業が手堅くなり、借金を控える傾向が強くなった為、

銀行が実施する融資は減少し、

国債の取り扱いが増えているのだそうです。


そして、今回の授業のポイントとなったのが、

金融教育の大切さ。

銀行は昨今、社会貢献の一環として、

小・中学生を対象とした教育・見学会や、

現役世代・定年後世代が対象の各種セミナーなどを開催しているものの、

大学生に関しては、金融教育の機会が少ないとされています。


大学生は、親元を離れて自活の一歩を踏み出す時期であり、

さらには、

奨学金という名の借金をしたり、

家賃というまとまったお金のやりとりを、

人生で初めて行うようになる年代。

お金に関する教育で最も大切なのは、

誤った借金をしないことだと、

佐藤先生は仰います。

借金をする場合、身の丈に合った金額かどうか判断し、

支出のバランスをとった生活力を育む必要があります。

人生設計とお金の教育を両輪と捉える考え方を知るのには、

20歳前後が最適な時期なのだそうです。


私自身、大学生時代に金融教育を受けておいたら、

ものの見方がより強力になっていたのだろうと、省みる授業でした。

                  石川真紀


番組日記 | 2015年8月30日 08:00

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