林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

9月29日(日)ヒットと感動

今週は、

城西国際大学 メディア学部 教授、

掛尾良夫(かけお・よしお)先生の授業でした。

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映画がお好きなお母さまの影響もあり、

多感な学生時代には、

年間250~300本の映画を鑑賞してお過ごしになったと仰る掛尾先生。


広告代理店勤務を経て、キネマ旬報社の編集者として活躍されるようになって以降は、

映画の買い付けから制作へと、

映画産業の ' 川上 ' に関わるようになっていったそうです。


日本で映画産業が大きく舵を取ったのが、1980年代。

ビデオレンタルの普及が契機となり、

映画館で上映される映画以外の小規模な映画も含めて、

コンテンツの数が求められるようになりました。


その結果なのか、同時期の現象だったのかは分かりませんが、

個人の趣味趣向が多様化することとなり、

映画を観る人と、あまり観ない人とに二極化し、

今日に至ります。


今、自分自身の行動を顧みる時、

映画館へ足を運ぶ動機は、以前と変わらず純粋なものです。

きっと、ヒットしているから観るのではありません。

普段の生活では得られない見聞・情報があり、

近所では望めない景色があり、

様々な形で明日への活力をもたらしてくれる ―

心が揺さぶられる名画に、

生涯で何本、出会えるでしょうか。

                石川真紀


番組日記 | 2013年9月29日 08:00

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