林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

10/24(日) <NPO>を体験する

「NPO論」は、
城西大学現代政策学部に今年からできた科目で、
柳澤先生が教えていらっしゃいます。

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柳澤先生は、最初の授業で、学生さんに「NPOって何?」と
アンケートを取ったところ、

『NPOがどんな活動してるか興味はあるけど、
 よくわからない。
 自分としても、どうしていいかわからない。』

という声が、圧倒的に多かったそうです。

そこで、先生は、
「NPO」のことを本で勉強するより、学生さんと一緒に
NPO法人の皆さんのところに会いに行ってお話を伺う方が
学ぶことが多いと思い、そのような授業を企画、実行
なさいました。

具体的には____
「NPO論」を勉強する学生さんに男子学生が多かったことから
スポーツの「NPO」に行って直接、その活動に参加させる
というもの。

地元にある北坂戸総合型地域スポーツセンター「ウェル北坂戸」
というNPO法人が、スポーツを通して地域の
コミュニケーション作りを考えているクラブであることから、
「NPO論」の授業の一環として、学生たちをそのクラブの
活動に参加させることにしたそうです。

そして、そのクラブの活動として、高令者と学生との合同の
山登りツァーを企画し、八ヶ岳まで行ったところ、
参加した学生たちは、みんな感動して帰ってきました。

ある男子学生は、柳澤先生に、こう報告しました。

『お年寄りは、"いざとなったらボクが背負う"という気持ちで
 行ったのだけど、お年寄りたちは、みんな
 年令が高くなるのを楽しんでいた_____
 "ボクもそうなりたい!"と思って帰ってきました』と。

あまり話をしないおとなしい学生だと思っていた男子学生が、
年令を重ねることを楽しんでいるお年寄りに触れて感動し、
逆に元気をもらって、先生にこんな話を生き生きとした様子で
報告してくれたことに、柳澤先生も感動したみたいです。


今月10日の堀千鶴子先生のお話でも、

「授業で勉強するだけでなく、<ボランティア>などで
 是非、福祉の現場を体験してみてほしい!」

とおっしゃっていましたが、「NPO」にしても同じですね。
実際、現場の活動に参加することで学ぶことが沢山ある。

将来、どのような職業に就くにしても、学生のうちに
いろんな仕事、いろんな世代、いろんな立場の人と触れ合う
ことは、必ず何かを得ることができるので、キャンパスから出て
外の世界に触れることは大切なことだなと、改めて思いました。

 

【今日の一曲】

ラブ・ソング / オリビア・ニュートン・ジョン


番組日記 | 2010年10月24日 08:00

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