林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

11月26日(日)読書はスポーツである

今週は、

城西国際大学 メディア学部 准教授、

中尾玲一(なかお・れいいち)先生の授業でした。
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長年に亘り、

印刷会社、出版社で勤務されたご経験をもとに、

現在、主に、

出版関係のビジネスコンテンツについて教えていらっしゃる先生。

幼少の頃から、手塚治虫研究に魅せられ、

中学生にして、読む側から同人誌を作る側へと歩みを進めることになったのは、

文化的活動が豊かに受け継がれてきた

ふるさと三重の風潮・風土に因るところも大きいと仰います。


生まれながらにして

文化的な環境に身を置けるかどうかを知るのは天のみですが、

一般的には、読み聞かせによって活字に初めて触れ、

次第に、

面白いものを読みたいという初期衝動を覚えるようになり、

長じて読む機会を得られるかどうかは、

ある時をもって、受動から能動へと移行するもの。


「読書はスポーツである」と中尾先生が明言されるように、

知力と体力は不可分。

文学、科学、語学、哲学、社会学、医学、地政学、経済学、

生物学、歴史学、化学、天文学、政治学、人類学など、

ありとあらゆる学問に

知力と体力が内包されることを思うと、

意識も無意識も、

随意も不随意も、

交感神経も副交感神経も、

人体の営みは、

読書とスポーツに欠かせないものばかり。


じっと静かに黙読する読書から、

朗々と音読する読書、

ストレッチをしたり、時には辞書を引くことを含め

運動しながら勤しむ読書に至るまで、

もっと自由に、読書を楽しみたいものです。

                      石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  Carry On / Norah Jones

番組日記 | 2017年11月26日 08:00

11/26・12/3(日)ゲストの先生は・・・

城西国際大学 メディア学部
准教授 中尾 玲一(なかお・れいいち)先生

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出版社で書籍制作に携わってきた先生。
出版関係のビジネスコンテンツを中心に教鞭に立っています。

"本"は多くの方が幼いころから手にしてきたものではないでしょうか?

しかし、出版業界ではここ数年"電子化"が進んでいます。
今回は、デジタルコンテンツの普及で大きく変化してきた書籍出版について、お話を伺って行きます。


| 2017年11月24日 11:30

11月19日(日)不慣れからの進化

今週も、

城西国際大学 メディア学部 教授、

宮田佳代子(みやた・かよこ)先生の授業。

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今回は、

会話力と、インターネット・SNSの普及による問題点をテーマに、

お話しいただきました。


宮田先生が、学生さんたちの接する際、念頭に置いていらっしゃるのが、

国語とコミュニケーションの違い。

国語は学校で勉強するものの、

コミュニケーションを習う機会は、

まずありません。

かつては、例えば、

暇があると母親や、きょうだい、近所の人たちと

会話したり遊んだりしながら、

自分も話すし、

相手の話も聞く、

双方向の意思疎通を自然に身に着けることが出来ましたが、

インターネットやSNSが普及し、

幼い頃から、ネット環境が整っている生活基盤に暮らすことで、

相手の言動や表情を見ながら、意志疎通することに慣れないまま、

成長し、社会人になるケースが少なくないようです。


私たち年長者が、

自分たちなりに苦労しながら、技術革新に対応しようとしているように、

お若い世代も、やり方さえ会得すれば、

上手にコミュニケーションされるもの。

欠落しているということではなく、

ふれる機会が少なかっただけで、

コミュニケーションをめぐる事例も、

多様性を受け入れながら共生を目指す現代を構成する、大きな要素。

スマートフォンも大切ですが、

プラス、身近な生身の人との距離感も、

うまくとりながら暮らせるようになれば、

不要なトラブルを生まずに済むはずです。


宮田先生の教え子の皆さんにも、

留学生が多くいらっしゃるとのことですが、

夢や憧れを抱いて日本に来てくださる方々が、

幻滅することなく、

よい時間を重ねながら、

日本の魅力を、さらに感じてくださいますよう・・・

                      石川真紀


番組日記 | 2017年11月19日 08:00

11月12日(日)リアルタイム

今週は、

城西国際大学 メディア学部 教授、

宮田佳代子(みやた・かよこ)先生の授業でした。

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宮田先生のご家族とは、これまで長らく共演する機会に恵まれており、

このたび、ようやく、

先生ご本人とご一緒することがかないました。

しなやかさと強さから成る美しさは、テレビで拝見する印象そのもの。

放送業界の片隅にあって、

やはり、ラジオもテレビも、活字媒体も、

発信する方の在り様を、如実に映し出すものであることを感じます。

 

今回の授業で驚きだったのが、

正蔵師匠の口から'リアルタイム'という単語が出てきたこと。

日頃、アナログ人間と公言されてはばからない師匠が、

インターネットでご自身のお名前などについて検索する、

いわゆる、エゴサーチをされることもあるのだそう。

エゴサーチについて、

宮田先生は、

ご自身の言動について正すきっかけになる内容もあると仰り、

正蔵師匠は、

ご自身のお名前をきっかけに、他の事象に派生するのが面白いと、

それぞれの活用法を語ってくださいました。

 

当代に生きる多くの人々が共有しながらも、

発信されたそばから過去へと流れて行く宿命の、リアルタイム。

メディアという概念を、窓のイメージでとらえる時、

向きや枠、角度は、

あくまでも限定的なものに過ぎず、

他に無数の思考と感性が存在することを

心にとどめてさえいれば、

現実の時間を主体的に生きることが出来るような気がします。

                     石川真紀


番組日記 | 2017年11月12日 08:00

11/12・19(日)ゲストの先生は・・・

城西国際大学 メディア学部
教授 宮田 佳代子(みやた・かよこ)先生

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大学生時代に、TBSの「サンデーモーニング」のキャスターとしてデビュー、
これをきっかけにフリーキャスターの道を歩まれて来た宮田先生。
現在は、コメンテーターとしてもご活躍されています。
今回はテレビに出るというプレッシャーやキャスターとコメンテーターの立場の違い、
その責任の重さについて伺って行きたいと思います。

| 2017年11月 9日 22:47

11月5日(日)忍耐と実践

今週も、

城西国際大学 サッカー部、

福井 哲(ふくい・さとる)監督の授業。

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契約満了となる平均年齢が26歳くらいという

サッカーの世界にあって、

実戦経験の大切さと、

忍耐強く能動的に発見し、会得したものこそが、

これからの社会に必要と説く、福井先生。

親やチームメイトの影響を程よく受けつつも、

自立心を尊重し合える環境に育ったかどうかも、

その後の成長を左右することがあるのだそう。


生業や住む世界が異なっていたとしても、

相通じるメッセージが込められていると感じるのは、

きっと、

それぞれが、それぞれの持ち場で苦労し、

研鑽を積み、試行錯誤を重ねながら、

道を切り開いてきたから。

それぞれの経験を、後進が単純に繰り返したとしても、

同じような到達点に立つとは限りませんが、

先達と歴史に学ぶことはできるはず。


世の中を、より良い方向へと導くことができるのは、

いつの世も人であり、

次代を担う人材を育てる教育の重要性を痛感する授業でした。

                     石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  Virtual Insanity / Jamiroquai


番組日記 | 2017年11月 5日 08:00

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