林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

10/1・8(日)ゲストの先生は・・・

城西国際大学 メディア学部
准教授 高桑 真恵(たかくわ・まさえ)先生
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先生は、美術の分野から、"人体クロッキー画"の学習を通じて、人物描写・人体の様々な表現方法を教えていらしゃいます。
単に『描く』でも、人体の「見えない動き」を観察することで、躍動感のある絵になるそうです。

どんなことに注意していけば良いのでしょうか?

この機会に伺ってみましょう!

| 2017年9月27日 20:05

9月24日(日)bestの先に

今週も、

城西国際大学 メディア学部 准教授、

プルチョウ次郎(ぷるちょう・じろう)先生の授業。

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学生さんたちの中には、

音楽の仕事にプロフェッショナルとして携わることを目指す方々も

いらっしゃるとのこと。

そうした学生さんたちに、

プルチョウ先生は始めの段階で問います。

「どこまでが夢ですか?」

自分にとって、音楽が趣味なのか仕事なのか、省みること。

そして、

プロフェッショナルであろうとアマチュアであろうと、

自分のbestを究めてみること。

先生の問いには、

こうした真意が込められているのだそうです。


クラシック、ジャズ、ラテン音楽といたアナログの時代から、

ポップス、DTM(デスクトップミュージック)が主流の現代にかけて、

音楽の世界に身を置くプルチョウ先生自身、

15年ほど前から、スタジオ演奏の仕事が減ってきたと仰います。

音楽を構成する様々な要素がデスクトップ=ディジタルに取って代わられ、

近年では、先生のご専門であるベースに加え、

やがては、ドラムが生演奏される機会も減っていく流れなのだそう。


アナログの時代を知っている人たちが健在するうちは、まだ、

音楽の芸術性を見極める、聞き分けることが可能ですが、

いずれ、ディジタル時代に誕生した世代だけになると、

どうなっていくのかは未知数。

そうした時代に備えて、

今は、演奏と作曲を分けて勉強するよう、指導されているとのことです。


積み重ねた努力は消えることがなく、

歩んだ足跡は刻まれる。

bestを究めた先にある未来は、

きっと確かな手ごたえを感じさせてくれるはずです。

                    石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  La Vie en Rose ( バラ色の人生 ) / Louis Armstrong


番組日記 | 2017年9月24日 08:00

9月17日(日)てのひらのクレヨン

今週は、

城西国際大学 メディア学部 准教授、

プルチョウ次郎(ぷるちょう・じろう)先生の授業でした。

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少年時代にベースの演奏を始めたことで音楽の道を進み、

現在は、

クラシック、ジャズ、ラテン音楽、ポップス、DTM(デスクトップミュージック)など、

幅広いジャンルを手掛けながら、

学生さんたちの指導に当たっていらっしゃるプルチョウ先生。

近年、

耳で味わう音楽が減ってきているという憂うべき現実から、

お話が始まりました。


かつては、

音の世界から聴衆がイメージをふくらませ、

思い思いに想像することこそが醍醐味でしたが、

1980年代頃から、ルックス中心のオーディションが始まり、

やがて、ミュージックビデオが出現したことで、

作り手が一方的に限定するイメージが、

聴衆・観衆に向けて発信されるようになりました。

今とは違って、

往年のビッグネームの中には、

話し方や立ち居振る舞い、容姿の如何に関わることなく、

紡ぎ出す音の世界だけで、純粋に評価された人が少なくないと言います。


後半では、

はからずも、私が携わるニュース番組についても話題が展開。

音楽とニュースが、いずれも、人が発し、人が受け取るものであり、

ゆえに、

人間らしい感情が出るものであるという共通点が浮き彫りになりました。

何度も練習し、同じようにミスなく演奏することよりも、

間違えてもいいから、自分の感情を表現することの大切さを、

プルチョウ先生は説いておられます。


楽器が、子どもに渡すクレヨンのように、身近で自由なものであってほしい-

枠に抑え込まれることなく、伸び伸びと表現することが、

生を受けた意味なのだと、

思い出させてくれる授業でした。

                    石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  You Send Me / Sam Cooke


番組日記 | 2017年9月17日 08:00

9/17・24(日)ゲストの先生は・・・

城西国際大学 メディア学部
准教授 プルチョウ 次郎(プルチョウ・じろう)先生
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元々音楽家でもあったプルチョウ次郎先生。
今は、「音楽に携わる仕事」を目指す次世代の育成に取り組んでいます。

音楽を取り巻く環境も、コンピューターシステムの発達により、ここ20年で大きく変化しているとのこと。
生の音楽を聴く機会もだいぶ減ってきたのではないでしょか?

そんな環境の変化や現在の様子も併せて、「音楽」のあり方についてお話しを伺います。

| 2017年9月14日 09:29

9月10日(日)受け継がれる理由

今週も、

城西国際大学 メディア学部 助教、

滝口幸子(たきぐち・さちこ)先生の授業。

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移住生活を続けながら、

言葉や音楽を、それぞれの土地に合わせてアレンジ、発展させてきた、

ロマ民族。

ロマネス語を話す人々は世界中にいるものの、

現地の言葉とミックスし、

軌跡ごと全く異なる言語へと派生させてきた歴史があるそう。

それでも、

目、花、水といった基本的な言葉は変わらず、

各地のロマの方々に共通して話されていたり、

音楽性の根底に流れているのが、

源流とも言えるインド北西部に暮らした当時から得意としていた

超絶技巧とリズム、音色の奏で方であることを知ると、

時を重ね、幾人もの人の手を経てもなお永久不変の心髄が、

民族を形成する1人1人の心の中に、

確実に存在する奇跡を実感します。


無条件に魅せられたフラメンコに、

趣味として向き合うようになって15年以上の歳月を重ねる中、

岩を穿つように蓄積される何某か。

ロマの方々が、20世紀初頭まで文字を持たなかったこと。

書物や楽譜もない中、口伝で豊かな音楽を受け継ぎ、

各地の人々の心をつないできたこと。

喜怒哀楽、恨み、後悔、運命との葛藤...

様々な感情と時空を超えて語らうことのできる時間こそ、

ロマ民族の文化と音楽が広まり続け、

足跡を着実に刻む所以なのでしょう。

                    石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  A Horse With No Name ( 名前のない馬 ) / AMERICA


番組日記 | 2017年9月10日 08:00

9月3日(日)ロマ民族の軌跡

今週は、

城西国際大学 メディア学部 助教、

滝口幸子(たきぐち・さちこ)先生の授業でした。

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主に東ヨーロッパの民族音楽について研究を重ねていらっしゃる

滝口先生に、

ご専門であるロマ民族の文化と音楽について、

教えていただきました。

ロマ民族とは、ロマネス語を話す人々のこと。

国家を形成したことがなく、

土地土地を流浪しながら、

各地の文化と融合させた音楽を発信する音楽家として生計を立ててきました。

もともと、インド北西部の辺りにいらしたロマの方々が、

やがて、

ヨーロッパやアフリカへと移り住むようになっていったと言われていますが、

そうせざるを得なかったのか、移動する生活を選んだのかは、

今も不明なのだそう。


先生のお話から浮き彫りになるのが、

移民・難民の受け入れに代表される

現代につながる問題。


歴史上、

新しく入ってきた方々の定住が、なかなか許されなかった西ヨーロッパと、

納税義務を負うかぎり、定住を受け入れてきた東ヨーロッパ ―

宗教的な背景や、地政学的な理由を含め、

国民の思考や国際社会における理想と現実など、

有史以来、山積する問題は、解決をみるまでに至っていません。


おしなべて、文化や生活習慣、世論の動きが革新するには、

3世代は要するという考え方が一般的ですが、

後世が、平和で友好的な世の中であってほしいという思いは1つ。

いつの日か、きっと、

多様性を受け入れ合う時代が訪れ、

憧憬の象徴だった自由というものが、

異質の域から当然の要素へと昇華していますように。

                    石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  Volare! / Gipsy Kings


番組日記 | 2017年9月 3日 08:00

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