林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

9月17日(日)てのひらのクレヨン

今週は、

城西国際大学 メディア学部 准教授、

プルチョウ次郎(ぷるちょう・じろう)先生の授業でした。

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少年時代にベースの演奏を始めたことで音楽の道を進み、

現在は、

クラシック、ジャズ、ラテン音楽、ポップス、DTM(デスクトップミュージック)など、

幅広いジャンルを手掛けながら、

学生さんたちの指導に当たっていらっしゃるプルチョウ先生。

近年、

耳で味わう音楽が減ってきているという憂うべき現実から、

お話が始まりました。


かつては、

音の世界から聴衆がイメージをふくらませ、

思い思いに想像することこそが醍醐味でしたが、

1980年代頃から、ルックス中心のオーディションが始まり、

やがて、ミュージックビデオが出現したことで、

作り手が一方的に限定するイメージが、

聴衆・観衆に向けて発信されるようになりました。

今とは違って、

往年のビッグネームの中には、

話し方や立ち居振る舞い、容姿の如何に関わることなく、

紡ぎ出す音の世界だけで、純粋に評価された人が少なくないと言います。


後半では、

はからずも、私が携わるニュース番組についても話題が展開。

音楽とニュースが、いずれも、人が発し、人が受け取るものであり、

ゆえに、

人間らしい感情が出るものであるという共通点が浮き彫りになりました。

何度も練習し、同じようにミスなく演奏することよりも、

間違えてもいいから、自分の感情を表現することの大切さを、

プルチョウ先生は説いておられます。


楽器が、子どもに渡すクレヨンのように、身近で自由なものであってほしい-

枠に抑え込まれることなく、伸び伸びと表現することが、

生を受けた意味なのだと、

思い出させてくれる授業でした。

                    石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  You Send Me / Sam Cooke


番組日記 | 2017年9月17日 08:00

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