林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

1月26日(日)カプサイシンは、毒!?

今週も、

城西国際大学 薬学部 教授、

堀江俊治(ほりえ・しゅんじ)先生の授業。

 20140126-1.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、

唐辛子などに含まれる成分、カプサイシンと、その受容体について、

ご専門である鍵と鍵穴理論をもとに解説していただきました。


カプサイシン受容体は、

私たちの体に備わっているものの、普段は使われず、

44℃の熱や、それに近い刺激を感じると危険と判断するセンサーのような存在。

例えば、唐辛子や生姜、カレーを食べると、

舌では辛いと感じますが、

ノドを過ぎても受容体がある為、

全身がポカポカしてきます。

これは、

胃や腸にカプサイシンが入ると、

脳が、カプサイシンを毒、危険物質と判断してアドレナリンを放出、

脂肪を燃焼させる指令を出すからなのだそう。


カプサイシンは、人体にとっては毒の部類に入るので、

摂取し過ぎるのは禁物ですが、

少量、適量を摂取することで、

胃腸を保護してくれる効果も期待できるとのこと。


ハンス・セリエ博士のストレス学説でも言われているように、

人体というのは、ストレスが全くないと漫然ダラリとしてしまい、

ほどほどのストレスは必要だというのが、

実に興味深い点でした。


食べ物にしても、お薬にしても、

効果を認識して食べたり使ったりすることで

効き方が確実に増すような気がします。


自分の主治医は自分 ―


健康を維持する為に、

あるいは病と闘う時も、

自分の体に取り込むものと、それによる反応・症状を、

自覚してあげるようにしたいものです。

                  石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  Have A Nice Day / Bon Jovi


番組日記 | 2014年1月26日 08:00

≪ 1月19日(日)精巧なカラダ | 番組日記 一覧 | 2月2日(日)成熟への過程 ≫

Copyright © Nippon Cultural Broadcasting Inc.All right reserved.