林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

3月16日(日)変化と想定

今週は、

城西国際大学 福祉総合学部 教授、

石田路子(いしだ・みちこ)先生の授業でした。

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先生のご専門分野である医療福祉の中から、

親の介護、介護保険について、教えていただきました。


世界に冠たる長寿国として知られる、日本。

高齢化の実態が予測を上回る速度で先行し、

手当てを急がざるをえない実情を体験しながら、

やがては世界に模範例を示していく立場でもあります。

先生のお話には、

①家族で背負い込まないこと

②行政の窓口に、前もって出向くこと

一方で、

③医療福祉を担う人材・施設の絶対的不足は解消されていないこと

など、

知っておきたい情報が、幾つも盛り込まれていました。


例えば、認知症。

まだまだメカニズムが解明されていない中ではありますが、

放置すると重症化する恐れが指摘されています。

認知症かどうかの判断が難しく、

家族は特に変化に気づきにくいことから、

自分自身で定期的に簡易チェックをしつつ、

身近な人が、ささいなことでも異変を感じた際には、

すぐ、医療機関を受診し、

適切な診断・治療を受けるよう奨励されているそうです。


また、介護保険制度についても、認識不足が否めません。

施行されたのが2000年と、相当の年月が流れていますが、

申請して、すぐ適用になるものではなく、

審査を経て、判定結果が出るまで、

平均的に、およそ1ヶ月程度かかるとのこと。

訪問調査の際など、本人の症状が一時的に良くなるケースもあり、

判定が難しいのだそうです。


加齢に伴う体調の異変や病、災害など、

私たちは、様々な変化に直面することがあります。

そうした変化が、他の変化を次々と引き起こすことで、

ストレスが倍増し、

許容範囲を超えてしまうことが考えられます。

心と体を、少しでもストレスから守る為に、

変化を想定し、

出来ることは今からでも始めておけたらと思います。

                  石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
  遥かなる影( Close to You ) / Carpenters


番組日記 | 2014年3月16日 08:00

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