林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

3月23日(日)分かち合うことの意味

今週も、

城西国際大学 福祉総合学部 教授、

石田路子(いしだ・みちこ)先生の授業。

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今回も、主に認知症について、教えていただきました。

 

認知症に関する各推計で上位を占めるケースが多いのが、

日本を筆頭に、アジアの各国・地域。

アジアに共通する家族主義により、

親の世話を子どもが担ってきたことが一因となり、

認知症が進行してしまったケースが多いのでは、と

先生は仰います。

厚生労働省研究班によりますと、

2012年時点で、およそ462万人、

65歳以上の4人に1人は、いわゆる ' 予備軍 ' とされる

認知症。

必要以上に忌み嫌うことを避け、

防ぐ努力が求められる時代を、

私たちは生きています。


石田先生のお話から、

認知症の予防として、ヒントとなりそうなポイントを。

①肉体的に健康を保つこと

②好奇心旺盛であること

そして、

③前向きに進んでいける姿勢を身に着けること


私は、このままでいい、とか、

考え方、行動範囲を凝り固まらせないように努めることで、

認知症の自己制御に繋がる傾向があるようです。

 

他方、推進されているのが、

医療関係者の意識改革とのこと。

厚生労働省は、平成25年度から29年度にかけて、

認知症施策推進5か年計画 ( オレンジプラン )に取り組んでいます。

しかし、このオレンジプランも、

成年後見制度の普及も、

具体的な施策が難しいのが現状なのだそうです。


個人差、地域差など、

ケース1つ1つによって差異の大きいものであるということは、

本人の年齢や、家族構成、環境など諸条件をもとに

象徴的な複数のモデルケースを設け、

いざという時に、どこへ問い合わせて、どんなケアを受けられるのか、

選択肢を知っておくのも、

一種の方法なのではないかと感じています。


人生の幕を引く大切な時期に、

その人らしい過ごし方に少しでも近づく為にも、

何でもない普段から

身近な人とあらゆることを共有できるのは

幸せなことなのかも知れません。

                  石川真紀


番組日記 | 2014年3月23日 08:00

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