林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

3月22日(日)人の輪・人の和

今週も、

城西国際大学 福祉総合学部 助教、

倉持陽子(くらもち・ようこ)先生の授業。

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現在は、主に介護保険制度によって受けられる

様々なサービスなどを研究されている倉持先生。

介護福祉士の教育にも携わる中で、

学校の授業やテキストだけでは身につかないことの多さ、

そして、

介護職に求められる資質が多様であることを、

日々、実感していらっしゃる様子です。


介護をお受けになる当事者 ( ユーザー ) は、

現状や症状を訴えにくい場面が多く、

その分、介護職の立場としては

ユーザーの本音・真意を代弁できる人でありたいと

お感じになっているのだそうです。


また、団塊世代が75歳を迎える2025年には、

高齢者数がピークに差し掛かると見込まれていて、

地域包括ケアシステムの構築が

官民それぞれのアプローチで進められています。

医療・保険・福祉といった専門職によるフォーマルなサービスと、

家族・隣近所・ボランティアによるインフォーマルな支援を

組み合わせたシステムが、

理想的かつ現実的で、

ケアマネージャーがコーディネートを請け負う形をとります。


先生のお話を伺っていて強く感じるのが、

地域での人間関係の重要性。

慣れ親しんだ環境で長く暮らしたいし、

しかも、人様に迷惑をかけたくないというのは、

きっと多くの人々が願うこと。

何か起きてからでは、

慌てたり、焦ったり、判断を誤ったりしてしまいがちですが、

何か起きることを想定して、

身近な人と、今できる備えを話し合い、

できることから着手することが大切です。

備えることで、

介護予防や、健康寿命を伸ばす努力など、

そうならない為に出来ることも分かってきます。


まさに、正蔵師匠が仰っていたとおり、

「人の輪・人の和が予防に繋がる」、ということですね。

                  石川真紀


番組日記 | 2015年3月22日 08:00

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