林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

4月10日(日)'見られている'社会

今週も、

城西短期大学 教授、

蓼沼康子(たでぬま・やすこ)先生の授業。

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父親と子育てをテーマに鼎談スタイルでお届けした先週とは角度を変え、

現在、ちょうど女性週間でもあることから、

今回は、女性の働き方をテーマに、

蓼沼先生に解説していただきました。


参政権、社会進出...

今では当たり前のことも、1つ1つ、先輩方が権利を拡大してきた歴史を経て、

現代生活が営まれています。

そして、今もなお、その成長過程、過渡期にある現在、

あらゆる職業の平均で、女性の就労率は、およそ15%というデータも。

この数字の向上を目指す為にも、

まずは、政治家を始め、女性の割合を30%程度にまで増やす機運が、

各界で高まりつつあります。

将来的には、ジェンダーを超越した適材適所が望ましいものの、

そこに至るまでは、

いわゆるクオータ制 ( =割り当て制 ) によって数値目標を設けることが、

ポジティブ・アクションと受け止められ有効に作用した欧米を例に、

最初の好ましい仕掛けと考えられています。


日本の現代社会に蔓延る違和感が拭えない表現、

例えば、' 女性活躍 ' や、

' イクメン ' 、家事・育児に ' 参加する ' といった言い方が用いられるのは、

それらが、まだ比較的新しくて、当然ではない期間だけのもの。

かつてのように、

こうでなければならない、といった画一的な生き方を押し付け合うのではなく、

これからの子どもたちは、

色々な生き方を見て、それぞれの目標を抱くことが可能です。


他方、大人である私たちは、人にとって大切な、万人に共通する部分、

例えば、嘘をつかない、自分の言動に責任を持つ、お互いを尊重し合う、など、

子どもたちに伝え、示すことで、

次の世代を育成、共生していくことができるはずです。


結びとして正蔵師匠が仰っていたように、

老若男女、お互いに ' 見られている ' という意識こそが、

社会全体の成長を促すことでしょう。

                   石川真紀


番組日記 | 2016年4月10日 08:00

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