林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

5月7日(日)管が成す身体

今週も、

城西大学 薬学部 准教授、

内田博之(うちだ・ひろゆき)先生の授業。

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今回は、「高齢化社会と小腸の働き」をテーマに、

お話しいただきました。


加齢、あるいは疾患、体調不良によって、

食事が上手く出来ない場合、

食べ物を直接、チューブで胃腸に流し込む

胃ろう・腸ろうと呼ばれる方法や、

血管へ点滴で流し込む方法がありますが、

医療の現場では、

可能なかぎり口からの食事を励行しているとのこと。

それだけ、口から食べるという行為が、

人の営みの根幹を成す重要なことであると、

再認識します。


また、

私たちの暮らしに、' 日常 'というものがあるように、

腸の働きにも日課があるというのも、

意外にして納得の事実でした。

加齢や疾患、体調不良によって食べられない、

食べる量が少ないという、やむを得ない事情の他に、

極度のダイエット、絶食、断食という選択をする人もいますが、

小腸にとっては、

定期的に入ってくるはずの食べ物が入ってこないことで、

働きがにぶり、

弾力が失われたり、軽くなってしまったり...。

長期化すると、さらには、

免疫力が低下して、

病気にかかりやすく、感染しやすくなるおそれがあるのだそうです。


このお話を聞いていて、

必要な栄養を摂ること、

バランスのよい食生活を心がけることは、

自分の身体に果たすべき責務なのだと、

遅ればせながら実感。

血液が血管を流れるように、

口から腸にかけての管には、

過不足のない食べ物、水分を

定期的に送り込んであげなくてはなりません。


成長期の子どもたちに充分な栄養が必要なのはもちろん、

大人である私たちも、

コンディションを維持する為に、

そして、かけがえのない腸の為に、

食べるという営みを前向きに捉えていたいと思います。

                    石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】
 
   I Wanna Be Free(自由になりたい) / The Monkees


番組日記 | 2017年5月 7日 08:00

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