林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

6月7日(日)購買心理

今週は、

城西国際大学 経営情報学部 副学長・教授、

野澤建二(のざわ・けんじ)先生の授業でした。

 20150607-1.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

POSシステム ( 販売時点情報管理 ) を開発された

野澤先生。

導入されて、およそ20年を経て、

現在では、企業への普及が、ほぼ100%に達し、

バーコードの普及も90%を超えました。


商品・サービスを提供する企業にとっては、

何がいくつ売れたかが重要。

POSシステムで集められる情報により、

科学的・分析的に売り場を運営することが出来る利点があります。

一方、私たち消費者にとっては、

欲しい商品・サービスが効率的に手に入ることが期待されます。


そこで、普及・活用が進められているのが、

スーパーなど小売店のポイントカード。

小売店にとっては、

顧客の属性と購買傾向を情報として吸い上げ、

消費者に対して、

ポイントや割引を通じて、

速やかに利益を還元する仕組みが成立しています。


実際、ある小売店を利用する顧客のうち、

売り上げの80%を、上位20%の顧客が占めるというデータも。

小売店は、ポイントカードを提示する顧客が多いほど、

データを分析しやすく、

消費者も利用率に応じて利益還元を受けることができ、

双方にとって、

より価値のある売り場を作り上げる協同の構造が存在しているということ。


消費者としては、

よく利用する店の一員として、

商品やサービスの向上に一役買っている自覚を持ち、

なぜ、その商品を買おうと思ったのか、

自らの心理を分析してみるのも面白そうです。


番組日記 | 2015年6月 7日 08:00

≪ 5月31日(日)改革の波への備え | 番組日記 一覧 | 6月14日(日)安心・安全を持続させるには ≫

Copyright © Nippon Cultural Broadcasting Inc.All right reserved.