林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

7月10日(日)活かされる命

今週は、

城西国際大学 看護学部 准教授、

高柳千賀子(たかやなぎ・ちかこ)先生の授業でした。

 takayanagi02-thumb-240x240-84133.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、先生のご専門である老年看護について、

考え方や大事にされていることなどを教えていただきました


人の生活行動は、主に、

活動、休息、食事、排泄、身支度、コミュニケーションの6つで成り立ち、

このうち、

意思を尊重して、その人らしい生活を送ってもらう為に重視されるのが、

活動なのだそうです。

活動は、コミュニケーションとも関連し、

文化的な活動が健康寿命に与える効果の高さが注目されているとのこと。

高柳先生が仰っていましたように、

老年看護の現場において、

誰かと話したいから活動するという方が多い、ということや、

言葉で伝わることが多い、という現実を目の当たりにしますと、

人は、心を豊かに持つことと、周囲との繋がりを意識することで、

生かされ、また、活かされてもいるのだと、思い知らされます。


そして、

コミュニケーションを積み重ねる上で大きなヒントとなるのが、

我慢して、思っていることを言えないでいる人の方が心配、というお話。

例えば、お嫁さんへの不満など、率直に口にする人は、

お嫁さんご本人の受け止め方をケアする必要はあるものの、

本人の気持ちとしては、比較的、良い方なのだそう。

結果的に、自分の思いどおりにならなかったとしても、

本人がどう思っているのか、どうしたいのか、周囲が聞き取り、

共有することが大切とのこと。

このことは、年齢に関係なく、

家庭や職場、友人とのお付き合いにも共通し、

関わる複数の人たちの幸福感を生み出すような気がしています。

                   石川真紀


番組日記 | 2016年7月10日 08:00

≪ 7月3日(日)世界が注目する桂木柚子 | 番組日記 一覧 | 7月17日(日)馴染みの暮らし ≫

Copyright © Nippon Cultural Broadcasting Inc.All right reserved.