林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

7月24日(日)日常を支える動作たち

今週は、

城西国際大学 福祉総合学部 教授、

諸角一記(もろずみ・かずのり)先生の授業でした。

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理学療法のスペシャリストでいらっしゃる先生に、

まずは、

「 理学療法と生活 」 をテーマに、教えていただきました。

理学療法は、リハビリテーションの中の1つの部門で、

病気・怪我・高齢により、痛みが出たり、運動機能が低下して、

障害となった場合、

症状を緩和して機能回復をはかり、

最終的には、QOL ( =生活の質 ) を高めようというもの。 


リハビリテーションと一言で言っても、

医師をチームリーダーに、

看護師、薬剤師、放射線技師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など、

多くのスタッフが関わり、

それぞれが役割を担っているのだそうです。

医療の現場が目指すものを端的に表現すると、

「 キュア( 治療 )からケア( 看護・介護・生活の援助・補助 )まで 」。

病院を退院して、日常生活を取り戻し、

その人らしい生活を送れるようになるまでの、それぞれの段階で、

適切な助言や指導、ケアをしてくださるのがリハビリテーションということになります。


リハビリテーションの過程で役割分担される、

理学療法士と作業療法士。

寝ている状態から、起き上がり、立って歩く、といった

基本動作を担当するのが理学療法士さん、

洗顔や着替えなど、身辺動作を担当するのが作業療法士さんと、

双方が協力して、状況の改善に努めていらっしゃるとのこと。

専門的には、基本動作と身辺動作に分かれる動作を、

私たちは日頃、無意識に行っていますが、

いつもと違う状況に身を置かれた時、

人の身体が、いかに緻密な動きの連携で成り立っているか、

実感するもの。


怪我をする場所として最も多いのが自宅とされる現実を考えますと、

日頃の何気ない動作も、当たり前とせず、

周りに気をつけながら、落ち着いて行動することの大切さを再認識する授業でした。

                   石川真紀


番組日記 | 2016年7月24日 08:00

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