林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

8月5日(日)強い国

今週は、

城西大学 経済学部 教授、

庄司 啓一(しょうじ・けいいち)先生の授業でした。

 

 

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先生のご専門であるアメリカ経済と移民の歴史について、

要旨となる部分をお話しいただいた今回の授業。

広大な国土を保有し、強い国アメリカを体現してきた大国は、

自国の歴史を振り返る時、

どういった点を反省し、どういった点を称賛するのでしょうか。


人間を人間として扱わなかった過去、

改訂、変更を重ねた移民政策、

貧富の差、

人種差別・・・


人として後悔してもしきれない犠牲の上に

のちの繁栄が築かれたとすれば、

国民の生命と財産を守るという政治家の大義が

創世記から揺らいでいたと言わざるをえません。


人民を束ね、生産力を向上させた結果、

富が再分配されることはなく、

やがて、

世界的な軋轢、利権構造、格差社会へと繋がっていったとも思えます。

 


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いかなる業種、分野においても、

あとから生まれた人には、

前人未到の余地が少ないように思えることが多いもの。

ですが、

時代とともに、そこに生きる人は入れ替わり、

新しい時を生み出しています。

 

誰も着手していないこと、

やり直せること、

心機一転できることが必ず存在すると信じて、

私たちは今を生きるだけ。


来週も、庄司先生のお話の続きを伺って、

より理解を深めてまいりましょう。

                  石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】

     The Dock of the Bay / Otis Redding


番組日記 | 2012年8月 5日 08:00

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