林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

3月3日(日)美徳と決意と

今週は、

城西大学 経営学部 客員教授、

誉 清輝(せん・せいき)先生の授業でした。


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5年前まで経営していらしたという貿易会社では、

主に自動車工業の関連機器を

台湾、マレーシア、タイなどアジア各地の工場へ調達する事業を営み、

年商およそ6億円に及ぶ起業家・実業家として活躍された誉先生。

高度経済成長期を経て、

曰く「二度と体験できない」バブル時代を駆け抜けた生き字引とも言える誉先生から

学生さんたちが学ぶことは、尽きないはずです。


かつて、日本の3大輸出と称された、テレビ、カメラ、自動車のうち、

今も残っているのは自動車だけであることを、

誉先生ご自身、実感していらっしゃるそうで、

半面、アジア各地から日本を訪れた観光客が

日本のメーカーの日本製の商品を買い求めたいと願っても、

もはや、それが叶わないもどかしさを感じることが、頻繁にあるそうです。

為替相場の変動やTPP交渉など、中長期の変化を先読みしながら、

諸外国と伍して共存・共栄する為に、

今後の日本が立ち向かう現実は、きっと厳しいものになるでしょう。


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和食を始めとする日本文化、おもてなしの心、躾・・・

誉先生も強調していらした日本の良さを、

これからは、上手に商品化・サービス化することも重要です。

形のないもの、言葉に出来ないものを、わかりやすく伝え、

値段など付けようのないものに価値を与えることは、

元来、日本人が美徳とするものではなく、余程の決意を要すること必至ですが、

日本の良さを広く知ってもらう為の1つの入り口でもあります。


国家レベル、大企業レベルで物事を選択しようとすると、

一市民の思いが置き去りになってしまいかねませんが、

市民レベル、個人レベルで、出来るところから取り組んでみると、

日本の良さを上手に活かした実績を

着実に積み重ねていけるような気がしています。

                石川真紀


番組日記 | 2013年3月 3日 08:00

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