林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

10月27日(日)分からない、ということ

今週は、

城西大学 経済学部 教授、

浦上博逵(うらかみ・ひろみち)先生の授業でした。

 

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経済哲学のお話に登場した、幾つかの用語。

 認識論 = 理解するとは、どういうことか

 概念 = 理解する為に必要な、入れ物・受容体

 概念装置 = 先生と生徒、男性と女性など、対・セットになっている。
        行動を決定することになる大切なもの。


これらを駆使して解説してくださった結論が、実に哲学的。

「正しい見方とは何か?」と問われたら、

専門家である先生ご自身も「分からない」のだそうです。

つまり、

考えや行動は、各々、自分自身で選択決定するものであり、

誰かにとっては正しくても、

別の人にとっては、必ずしも正しいとは言えない、ということなのです。


先生がご研究中の経済哲学は、

まだ確立された分野ではなく、

先生ご自身も、手探りで進めていらっしゃるとのこと。

分からなくて迷うこと ― それが、哲学!


ゆえに、

専門外の私たちが分からなくても無理はないはずですが、

確立されるまでの過程を共有できる分野と捉えることもできます。

来週も、その ' 分からなさ ' を、

ご一緒に体感しましょう。

                石川真紀

【 ON AIR MUSIC 】

    
  Friends / The Beach Boys


番組日記 | 2013年10月27日 08:00

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