林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

11月3日(日)トライ&エラー

今週も、

城西大学 経済学部 教授、

浦上博逵(うらかみ・ひろみち)先生の授業。

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今回の授業で特筆すべきは、

経済哲学と落語の融合。

人は死んだらどこへ行くのか?

宇宙の果てはどこ?をテーマとした噺「浮世根問」をもとに、

経済哲学の考え方を解説してくださいました。

A→B→C→D という理論の流れを、

D→C→B→A と遡り、できたらAの先に戻ろうというのが、経済哲学。

この経済哲学には、

 1.経験概念(ex.男性、女性の識別)、

 2.論理概念(ex.マイナス2、人間性など、

                                見たり触れたりできないが考え方をつくるもの)、

 3.形而上概念(ex.基本的人権など生き方に関係する、価値観に基づいた概念)

の、「概念体の3層構造」が絡み、

個々が、自分の考えを形成する材料になるのだそうです。


世の中には、古今東西、多種多様な経済学の考え方が存在し、

自分の考え方とは異なる考え方でも、

まずは試してみることで、

知識や理解が整理される場合があり、

逆に言うと、

様々な考え方を持っておくことで、世の中の見え方に広がりが出来るということを

説いてくださいました。


先生曰く、' 人生はトライ&エラー ' 。

経済学にかぎらず、

挑戦し、失敗しながらも前進し続けることこそ、

生きる道、なんですね。

生きている間は、未完成、道半ば、そして、間違うもの、と考えると、

人生いっそう、味わい深いものになりそうです。

                石川真紀


番組日記 | 2013年11月 3日 08:00

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