林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

1月24日(日)頻尿と骨折

今週は、

城西大学 薬学部教授、

太田 昌一郎(おおた・しょういちろう)先生の授業でした。

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臨床病理学がご専門で、

泌尿器科医として外来診療も担っていらっしゃる太田先生に、

今回は、昨今、問題となっている頻尿と高齢者の骨折について

解説していただきました。


夜間、2回以上、お手洗いに起き、

かつ、生活に支障をきたす場合、

医師によって診断され、治療の対象になる、頻尿。

夜間頻尿の原因としては、

①就寝前に水分を多く摂取したことなどにより、
 
 夜間、尿がたくさん作られる。

②膀胱の働きそのものに起因する。

...こうした理由が考えられるとのこと。

夜間頻尿の結果、

夜間の移動で躓いたり、昼間、集中力・活力が低下してしまい、

骨折のリスクが高まる、というデータがあるのだそうです。


また、夜間頻尿と関係のある病として、

高血圧、自律神経系疾患、脳梗塞などが挙げられますが、

これらの持病・症状がおありの方は、

夜間、お手洗いに起きることになったとしても、

水分をきちんと摂取することを勧めるなど、

患者のニーズに合わせて対応していらっしゃるとのことです。


定期健診によって、あるいは、体調の変化を受けて、

医療機関を受診すると、もっと具合が悪くなってしまう、とか、

もしも病気だったらと考えるだけで不安だし、

今までの生活を変えなくてはならないなんてイヤだから、

医療機関に足が向かない、という方もいらっしゃるかと思いますが、

ライフスタイルや患者本人の希望によって、

症状の緩和や治療の方法の選択肢が増えている時代。

泌尿器科にかぎらず、

異変を感じたら、早めに医療機関を受診しておきたいものです。

                  石川真紀


番組日記 | 2016年1月24日 08:00

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