林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

11月10日(日)コンピュータと人間

今週は、

城西大学 理学部 助教、

廣恵一希(ひろえ・かずき)先生の授業でした。

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解析学をご専門とする先生は、

主に、微分方程式を解く研究に取り組んでいらっしゃいます。

わかりやすい例では、

ニュートンの運動方程式を挙げて解説してくださいました。

ボールを投げる際、

どれくらいのスピード、角度で投げると、どこに落下するか、

正確に弾き出してくれるものなのだそうです。


方程式の答えは1つであっても、

その方程式が高次になればなるほど、

解けないことがある為、

先生のご研究は続くのだそうです。

解けない方程式の身近な例が、天気予報。

スーパーコンピュータによる高度な解析が行われていても、

自然現象の微妙な変化により、

結果的に、

' 予報が当たらない ' 場合が生じるのです。

 

そして、文系ガチガチの私でも想像しやすかったのが、

方程式を図形に表す方法。

無機質な数字の羅列も、

2次元、3次元の図形として描くことで、

分かりやすくなりますが、

絵に描けない部分を、どう理解するかが、

高度な解析では課題になるということです。


これだけ科学技術が進んだ現代においても、

まだ解けない方程式があるのは、

コンピュータが、

人間が作った理論に基づいて動いているから。

近未来を舞台にしたSFには、

コンピュータが人間を支配する

恐るべき場面が描かれますが、

現実には、道具の暴走はありえないのかもしれません。

                石川真紀


番組日記 | 2013年11月10日 08:00

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