林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

11月17日(日)友情が芽生えた日

今週も、

城西大学 理学部 助教、

廣恵一希(ひろえ・かずき)先生の授業。

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今日は、数学をより身近に感じることが出来る話題が続出しました。

例えば・・・

昨今のように経済が上向きになってくると、

株の動きを予測する方程式が注目されます。

数学で大事なのは、

=(イコール)ですが、

もう1つ、

>、≧、<、≦といった不等号も、

リスクや評価の計算などで重要となるのだそうです。


また、オイラー、ガウス、リーマンといった数学の巨人たちに代表される

' 数学者 ' の生き方も、とても魅力的です。

解析・研究に没頭するあまり、

裸に近い恰好で外に出てしまったり、

学会にTシャツ姿で出席する人が少なくなかったり、

数学界のドレスコードは、「裸で来るな」だと言われるほど。

解くのが人間である以上、

感情が反映されたり、体温が感じられたり、

人間模様が映し出される良さがあるようです。


そして、何より、明朗で、能動的な空気に溢れている世界であることも、

数学が見直されている大きな理由のようです。

数学界では、

意味のある問題を新たに作成・提起した人も、

それを解いた人も、

同じように功績が認められるのだそう。

足を引っ張り合ったり、

羨んだりといった、後ろ向きなパワーは鳴りを潜め、

とにかく、面白がりながら、同志を尊敬し合い、

学問全体の発展を喜び合っている印象です。


大がかりな実験器具を必要としない、数学と、

やはり、体ひとつで高座に挑む、落語と、

一見、かけ離れた分野であるようで、

いつでも、どこでも出来るという不動の共通点を持つ両者。

廣恵先生と正蔵師匠との間に、

新たな友情が芽生えた授業となりました。

                石川真紀


番組日記 | 2013年11月17日 08:00

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