林家正蔵のサンデーユニバーシティ

文化放送

毎週日曜日7:30~8:00

5月24日(日)消費者ができること

今週は、

城西大学 現代政策学部 助教、

望陀芙美子(もうだ・ふみこ)先生の授業でした。

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先生のご専門が食と農の経済学ということで、

私たちにとって身近な直売所やスーパーなどの話題から

授業が始まりました。


自給自足の場合は、

生産者と消費者が同じか、あるいは、両者の距離が近いですが、

経済が発展すると、

生産者と消費者の距離が遠くなり、情報格差が広がる傾向にあります。

生鮮食料品、農産品に関する生産地や生産方法などの諸情報は、

生産者が豊富に持ち、

消費者は、そうした情報を求めて努力します。

一方で、

消費地や消費者のニーズに応じるのも生産者の資質による部分が多く、

かつて、

商店街の八百屋さんから

野菜や果物を購入するのが主流だった時代に立ち返るべく、

生産者と消費者の信頼関係が見直されているのを実感します。


今年4月からは、機能性表示食品制度が始まり、

食品に関する ' 情報 ' の信頼度が

改めて問われるようになりました。

情報も商品も、

私たち消費者は提供されたものの中から選択する

比較的弱い立場にありますし、

同じものを食しても、

保存状態や体調によって変わってくる面も。


食と農は、

日々の健康や生き方そのものを形作る源ですから、

少なくとも無関心・無頓着からは一歩踏み出し、

産地や旬、価格とのバランスを意識・注視し続けることが

大切だと感じます。

                  石川真紀


番組日記 | 2015年5月24日 08:00

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