終わりよければ・・・(放送終了)

11月15日~11月19日の「ラジオバイオグラフィー 5冊のアルバム」は、劇画家・声楽家の池田理代子さん

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今週の「ラジオバイオグラフィー 5冊のアルバム」のゲストは、劇画家・声楽家の池田理代子さん!

11/22(月) 空想少女時代
授業中の窓の外を眺めて雲を見つければ、雲に乗って旅に出るのを空想したり、
校庭に水溜りが見えたら泳いでしまったりしていた池田理代子さん。
学校でも心配をされていたそうです。
でも。先生に呼び出された池田さんのお母さまは「この子は時間をかけてじっくり
やれば才能がわかる子です」と先生説得してくれたということです。
想像力豊かな子ども時代のお話をお伺いしました。

11/24(水) 学生運動からベルサイユのバラ誕生まで
大学入学すると同時に学生運動は全盛期に。
池田さんも影響を受け、家出をします。自活するためにウエイトレスや工場の女工さん
など、さまざまな仕事をされて気がついたことは・・・・「人前で話すのは向いて
いない」ということだったそうです。そして選んだ仕事が、漫画家でした。
大学生でありながら始まった「ベルサイユのバラ」の連載。少女マンガで時代物は
売れない、と反対する出版社に、池田さんは「これで売れなかったら自分の才能が
ない」と衝突されたそうです。

11/25(木) 更年期障害をきっかけに新たな道へ
ベルサイユのバラは国民的ブームとなりその後も数々のヒット作を生み出した池田さん
ですが、40歳のとき、体調を崩します
原因がわからず病院を転々として、やっとたどり着いた婦人科で診断されたのは更年
期障害。あわただしくすごされていた日々から立ち止まり、改めて自分の夢について
かんがえたそうです。そして目指したものは・・・。

11/26(金) 声楽家として
仕事をしながら受験勉強をされ、東京音楽大学に入学。声楽家として訓練をつむ日々は
まるで「アスリート」。30歳も下の同級生たちと切磋琢磨した池田さんは、「私には
経験も表現したいこともたくさんある!」と声楽家として活躍されています。
来年にはなんと、ベルサイユ宮殿で歌う機会もあるということです。
またオペラの演出もされるそうです。
12月8日には朗読劇「ラブレターズ」ではささきいさおさんとご出演される池田さん、
いったいこれからどこへ向かうんでしょうか、いたずらっこのような瞳でお話いただき
ました。

池田 理代子
大阪府出身の漫画家・劇画家。声楽家でもある。
東京教育大学文学部哲学科にて学者を志し、生活の糧として漫画を描き始め、下積み生活の後、1967年に『バラ屋敷の少女』でデビュー。
1972年に連載を開始した『ベルサイユのばら』は空前のヒットとなった。1975年からは『オルフェウスの窓』の連載を開始。1980年、この作品で第9回日本漫画家協会賞優秀賞受賞。
その後、更年期障害に悩まされ、残りの人生について考た末、45歳で音大受験を決意。1995年、東京音楽大学声楽科に入学。
2009年3月11日、フランス政府から、多くの日本人が『ベルサイユのばら』を通じ、フランスの歴史、言葉、食文化などに関心を持ったとし、レジオン・ドヌール勲章シュバリエ章を授与される。