終わりよければ・・・(放送終了)

7月19日~7月22日の「ラジオバイオグラフィー 5冊のアルバム」は、梶芽衣子さん

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今週の「ラジオバイオグラフィー 5冊のアルバム」のゲストは、梶芽衣子さん!

7月19日火曜日 「モデルへのスカウト」
自由な家風の家に育った梶さんは遊びに行った銀座でスカウトされます。家が神田で近所だったので、アルバイト気分で高校生活のかたわらモデルとして活動を始めました。
後に女優として活動をはじめるときにもあまりにもとんとん拍子であったので、梶さんは時々、「なんでここに居るんだろう」と考えていたのだそうです。

7月20日 水曜日 「女優 梶芽衣子」
その後、梶さんは日活の専属女優として活動を始めます。撮影所では細かい事を教えてくれないため、新人の梶さんは思わぬ失敗をしたこともあったそうです。
でも、日活では周りの人に恵まれます。特に裕次郎さんはすばらしい方だったそうです。
そんなときに、マキノ雅弘監督が今の芸名を考えてくれました。名前を変えた梶さんは、自分の新しいイメージ「不良少女」を前面に出して、いろいろな作品を成功させます。

7月21日 木曜日 「密偵 おまさ誕生 」
怨み節で、映画と主題歌、両方をヒットさせた梶さんは、ここで女優を続けようか辞めようか悩みます。しかし、ここでやめてしまうと怨み節が最後の作品になってしまうということに気が付き、女優をつづけることにしました。
その後、梶さんは中村吉右衛門さんと共演したくて鬼平犯科帳の役者に加えてもらいます。こうして密偵「おまさ」が誕生するわけですが、梶さんがおまさを演じるようになったのは、意外な事情からでした。

7月22日 金曜日 「怨み節を捨てて」
鬼平犯科帳の中で、梶さんが一番心に残っている作品は「狐火」で、最後に長谷川平蔵の処に戻っていくおまさのシーンは、おまさの「女」の部分を描いた作品としてずっと心に残っているのだそうです。
そんな梶さんがニューアルバムを発表しました。宇崎竜童さんプロデュースのこのアルバムは、ジャズあり、ボサノバありと多彩な内容に仕上がっていますが、梶さんが竜童さんに付けた注文はたった一つ、「怨み節の梶芽衣子を忘れて欲しい」でした。

<梶芽衣子>
1965年スカウトにより日活映画「青い果実」にてデビュー。
日活映画 「野良猫ロック」シリーズ、東映映画 「さそり」シリーズ、東宝映画 「修羅雪姫」シリーズ、ATG映画 「曽根崎心中」 など映画約100作品出演。
主なTVドラマに「あめりか物語」「風の盆」「純情長柄川」(HNK)、「分水嶺」「風を見た女」「寺内貫太郎一家」(TBS)、「時よ炎のごとく」「笑顔、泣き顔、ふくれ顔」「鬼平犯科帳」「忠臣蔵」「剣客商売」(フジテレビ)など。
発売したレコードに東映映画「さそり」挿入歌「怨み節」(120万枚)など。