「ドイツと日本 原発をめぐる市民意識」 クララ・クレフトさん
本日のゲストは初登場、東京の下町文化と落語を愛するドイツ人、クララ・クレフトさんでした。
クララ・クレフトさんはドイツまれの34歳。イギリスの大学で日本文学を学び10年前に来日。お仕事である通訳・翻訳業のかたわら観光で来日された外国人の方々をクチコミで案内するようになり、その模様をブログ「クララの八百八町」で紹介されています。
福島第1原発の事故を受け、ドイツのメルケル政権は遅くとも2022年までに国内にある17基の原発をすべて廃止する方針を閣議決定しました。そんな
脱原発の先陣を切ったドイツでは、国民のどんな考え方がメルケル政権を後押ししたのでしょうか。
クララさんによりますと、ドイツ国民は1986年4月26日に起きたチェルノブイリ原発事故にトラウマがあるそうなんです。実はいまもドイツ南部での放射能は大変高く、バイエルンの森でとるキノコは放射能が高すぎて食べられませんし、キノコを食べる猪も食べられないそうです。
また、クララさんは、子どもの頃から徹底的にナチスの残酷な犯罪について学んだそうです。ドイツは、過去のことを克服することに大変な精力を注いでいて、過去に起こった誤りは絶対にもう一度繰り返さないように、一人ひとりが自分の行動に責任を持つようになったそうです。そういう意味でチェルノブイリや福島の悲劇を繰り返さないよう、国民一人ひとりがエネルギー問題に向き合うことができるのではないかと言うことでした。
クララさんのブログ「クララの八百八町」









