「居酒屋文化論 残念な店編」 マイク・モラスキーさん
今日のゲストは、JAZZと赤提灯を愛する、アメリカ人!一橋大学大学院教授で、作家、ピアニストなど多彩な顔をお持ちのマイク・モラスキーさんです。
飲み屋街の一角に佇む古き良き居酒屋が、研究テーマのひとつである、モラスキーさん。その研究のため定期的に東京周辺の町々で暖簾をくぐってフィールドワークを続けられています。なかには、残念な結果に終わるお店もあるそうなのですが、それは、どんなタイプのお店なのでしょうか?
今日はモラスキーさんに「こんな店はいやだ~!」を聞きました。
●「応援団のようなお店」
最近、ちょっと広めの居酒屋で、とくに若い人を相手にするような店では、客が入ってくると、とたんに近くの店員が大声で、「いらっしゃいませぇ!!」と応援団のごとき大声での大歓迎ぶりを演出するお店。
●「大急ぎのお店」
たとえば、席について10秒も経っていなくて、客がちょうどメニューに手を差し伸べようとしている最中に急ぎ足で駆け付け、元気あふれる声で「お飲物をお伺いします!」では、気を利かせているつもりが逆効果。
●「お疲れ様」のクレッシェンド
たとえば、カウンター席に腰を下ろしたばかりのオヤジ客におしぼりを渡しながら丁寧に「お疲れ様です」と言えば、普通の客なら気分良く感じると思う。ところが、その後、店員が顔を出す度に「お疲れ様です」をくりかえしたら、「なんだ、コイツは?」と、内心思うようになる。
●「・・・でよろしかったでしょうか?」
最近の居酒屋で流行っている「......でよろしかったんでしょうか」は、オヤ
ジ客にとって耳障りなセリフ。オレのように短気なオヤジなら「もういいや、ここは!」と、いきなり怒りだしてそのまま出て行ってしまう恐れもあるから、このフレーズの使用に関しては要注意。
マイク・モラスキーさんのブログ「居酒屋探訪記」