今週の「ラジオバイオグラフィー 5冊のアルバム」のゲストは、佐原健二さん!
8月29日(月) 「弁護士志望から役者へ」
市議会議長の家に生まれた佐原さんは、親の意向で弁護士への道へ進むはずでした。しかし、たまたま受けた「ミスター平凡コンテスト」で準優勝、さらに東映のニューフェースとなったことで道を変えました。急な方向変更でしたが佐原さんに迷いはなく、ここから佐原さんの役者人生が始まります。
8月30日(火) 「東宝ニューフェース」
実は佐原さんには、東宝に合格する前に大映で役者になる話がありました。ゴジラではなくガメラの俳優としてデビューする可能性があったわけです。しかしその話に乗らず東宝の面接を受けた佐原さんは、こんどは面接官に東宝の社員になることを勧められてしまいます。
養成所時代は宝田明さん、藤木悠さんと毎日飲み歩いていたのだそうです。そして、お金がなくなると川崎の実家までタクシーを走らせて飲み直し。とても楽しい養成所時代でした。
8月31日(水) 「恩師 本多猪四郎監督との出会い」
さらばラバウルで俳優デビューをした佐原さんは、恩師、本多猪四郎監督に大事にしてもらい、東宝特撮映画のハシリ、「空の怪獣ラドン」での主演が決まります。
しかし撮影中に乗ったトロッコが横転し、佐原さんはその下敷きになってしまいます。
こうして左わき腹にコブが出来てしまった佐原さんは、このコブを「ラドンの卵」と呼んで原点を忘れない心がけのきっかけにしているのだそうです。
9月1日(木) 「本多監督と西部警察の思い出」
ゴジラシリーズ最多出演の佐原さんは、自分の分身とまで言ってくださった本多監督の教え「リアリティを出せ!誇張をするな」を忠実に守ってきたのだそうです。
佐原さんは西部警察にも出演しています。バーのマスターを演じる佐原さんに、石原裕次郎さんはちょっとしたイタズラを仕掛けましたが、これが西武警察の中では見事な味を出したのだそうです。
9月2日(金) 「カラーになったウルトラQ」
佐原さんのもうひとつの代表作がウルトラQです。オリンピックのウルトラCから名前を取ったこの作品は、社会的な要素も織り込んだ怪獣映画として大ヒットをしました。
白黒作品のウルトラQはカラー化で蘇りました。
円谷プロとハリウッドの力で実現したこのカラー化は細部にまで拘っているので、ウルトラQのストーリー以外にもいろいろと楽しみ方があるそうです。
<佐原健二>
1932年、神奈川県出身。
★主な出演作品
【テレビ】「スクールウォーズ」「ウルトラマンメビウス」「ゴミは殺しを知っている7」 「大岡越前 新説!歴史将軍」 「ウルトラマンネクサス」 「不機嫌な果実」 「西部警察」 「ウルトラQ」
【映画】 ゴジラVSメカゴジラ
【DVD】 ウルトラセブン