本日のゲストは、イラン人の中東研究者 あれず・ふぁくれじゃはに さんです。
『アラブの狂犬』と呼ばれ、およそ42年間にわたり独裁政権を維持していたリビアの最高指導者カダフィ大佐が先月、捕えられて殺害されました。このカダフィ大佐の死は、今年の1月に、チェニジアの政変から始まった『アラブの春』に、どのような影響を与えるのでしょうか。イラン出身のあれずさんと一緒に考えました。
あれずさんいわく「リビア人がカダフィに対して怒っていることを理解する。家族、友人や知人が拷問などで殺された人がカダフィの拘束現場にいたかもしれない。反カダフィの国民評議会もカダフィを殺害した者を起訴する方針だ。しかし、カダフィの遺体を見るため、遺体が保管されている場所に長い列ができている。これはやはり、私はカダフィを裁判にかけるべきだったと思う。」ということでした。
また、カダフィ亡き後のリビアは、リビアの自由を宣言した国民評議会のトップは、気になる発言をしました。それは、「一夫一妻という法律は廃止される。利子をだす銀行はなくなる。すべてはイスラム法に基づくことになる」というもの。この演説は、1979年、イランのイスラム革命を思い出させたそうです。さらに、「反カダフィの武装した兵士がカダフィのシンパを殺したり、財産を取り上げたりすることが起これば、それもイラン革命に近いものだ。」ということでした。
あれずさんは、リビアの前近代的なイスラム化が心配だということでした。
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