終わりよければ・・・(放送終了)

「デイトライン東京」                     2012年7月25日(水)

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『中国民主活動家の底力』       李小牧さん

 

本日のゲストは、歌舞伎町案内人にして、中国人作家、ジャーナリストの李小牧(リー シャム)さんでした。

 

1989年に起きた天安門事件における民主化運動の学生リーダーだった王丹氏(43歳)が、このほど自身が出演するドキュメンタリー映画『亡命』のプロモーションと中国の人権状況を日本人に知ってもらうため、初来日を果たしました。王丹氏は、2度にわたる逮捕・投獄を経て1998年にアメリカへ亡命。現在は、アメリカを拠点に中国の民主化運動を続けています。そんな来日中の王氏を李さんが取材。今日は、王丹氏など中国の民主活動家の現状について伺っていました。

 

天安門事件後、ほぼ2桁の経済成長を続けてきた中国に比べ、国外で流浪の生活を送る民主活動家たちは、元気がない。実際、祖国に帰れない暮らしが続き、病気になった人たちもいる。一方、王丹は「政府の腐敗は事件当時より悪化している」と語り、共産党一党支配の弊害にもっと注意を払うべきだと訴えているそうです。  

 

そして、李さんも「中国を変えるのは、やはり民衆の力だと思う。今月、四川省では、民衆の抗議運動を受けて当局が公害の恐れのある金属工場の建設を撤回。その運動の中心となったのは「90後」と呼ばれる若い世代。この若い世代のパワーで中国の民主化が進んでほしい」と語りました。