6月3日「7人兄弟の末っ子」
愛知県の山の中で小さな川が流れる額田町の出身の成さん。7人兄弟の末っ子。
お父さんは新聞の横文字を見ては辞書を調べて単語帳を作っていたそうです。お母さんは助産師。ごく普通のどこにでもいる子供だったと振り返っておられました。その頃、竹細工もよくやっていたそうです。これが後に意外なモノづくりの役に立ってくるのでした。子供のころに見た今でも忘れない「裸の島」という映画について語っていただきました。
6月4日「就職したことで意外な展開に」
名古屋のホテルに就職した成さん、寮で相部屋になった人が市川雷蔵さんの知り合い。
役者をやってみてもいいなぁと思って大映のオーディションを受けてみたところ、見事合格。面談の時には市川雷蔵さんがきっと丸を付けてくれたに違いない。そのほかに合格する理由が見当たらないと信じているそうです。
3畳一間で4年間暮らしながら地道にエキストラなどをしていたそうです。
6月5日「東京に進出」
エキストラを適当にやっていたら、監督にエキストラの背景をもっと考えて演技しろと言われて、演技の深さに気づいた成さん。冬に斬られて水に落ちる役を自ら買って出て、後にその監督に「次、セリフのある役用意しておくから」といわれ、少しずつセリフが増えていったそうです。その後東京に進出、とんとん拍子でレコードも出したそうです。
6月6日「アドリブについていけない」
岡崎友紀さん主演の「なんたって18歳」で観光バスの運転手役で出演。台本に忠実だったのでアドリブについていけず、だんだん出番が少なくなってきた成さん。途中で監督が細かい演技指導をしてくれて、「台本を読んで流れはつかんでもセリフは覚えてこなくていい」といわれたそうです。でもこれがきっかけで登場シーンがまた多くなっていったそうです。
6月7日「プライベートとこれからについて」
田中健さんとの出会いがきっかけでケーナ作りを初めて20年。今や田中健さんのケーナは全部成さんの作品だそうです。子供のころの竹細工の腕が今役に立っているのだそうです。家では、バラを育てるのが趣味。30種育てているそうです。映画「箱入り息子の恋」についてもじっくりお話しいただきました。意外とプライベートな時間は取れているのだそうです。これからは健康第一、楽しむこと、そして仕事もしっかりやっていきたいそうです。
<平泉成>
1944年、愛知県出身。
ジャンル別出演作品
★映画
のぼうの城
死刑台のエレベーター
花とアリス
蛇イチゴ
★テレビ
災調査官・紅蓮次郎シリーズ
ダブルス~二人の刑事
あまちゃん
純と愛
おひさま
家政婦のミタ
サラリーマンNEO