終わりよければ・・・(放送終了)

「混迷の中東民主化」 ゲスト: あれず・ふぁくれじゃはに さん

今日のゲストは、イラン人研究者の あれず・ふぁくれじゃはに さんでした。

 

 

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軍による事実上のクーデターが起こったエジプトで大統領職を解任されたモルシ氏の支持者と反モルシ派の双方が大規模なデモを行い互いに相手を非難、対立解消の糸口を見いだすのは難しい情勢となっています。

一方、暗礁に乗り上げているイランの核開発問題で欧米諸国との調整役であるEUの高官が、選挙で選ばれたロウハニ氏が来月、イランの新大統領に就任し、新たな交渉団を選任するのを待ったうえで9月初旬にも協議の再開を目指す考えを示しました。

今日は、そんな激しく揺れ動く、中東に民主化について、あれずさんと一緒に考えました。

 

あれずさんによりますと、エジプトは民主化のシステムや憲法を練る時間があまりにも少なく、ムスリム同胞団のやり方も未熟だったのではないかと言うことでした。

一方、イスラム革命で組織された革命防衛隊が、体制に反対する人々や一般市民を弾圧してきた歴史があるものの、1979年のイスラム革命によって出来た憲法を守るべきだとの主張が強いようです。それは、経済制裁で疲弊した国民生活をなんとかして、まともにしたいという国民の願いなんだそうです。